古書

雨上がりの古本屋

土曜日は半ドン、雨も上がったので神保町経由で帰る。久しぶりの神保町、すずらん祭りのおかげか結構な人出だった。豊田書房がほんとに閉じていることに今更ながらショックでショックで。ブラブラ歩くも収穫なし。

神保町で得るものがなかったから、銀座で買い物。シュシュが欲しかったのに心躍る品がなかった。浅草に帰って三味線の小道具買い足し、思い立ってまたここへ。

P1010690

浅草御蔵前書房。えもいわれぬ佇まい。縦の緑のラインはなんなんだろうか。テープで補強された模型みたいで妙に浮いて見える。真ん中の通路相撲雑誌ゾーンで舞の海連続技能賞時代の「大相撲」などをしつこく立ち読み。その頃はとにかく若貴ブーム一色なので、舞の海の記事はわずかしかなく結局買わず。おばあちゃんに看板猫のみゆきちゃん(正式名称未確認)は不在かと聞いたら、おばあちゃんの真後ろで爆睡していた。かわいい。

その代わりにこれ。

P1010694

ベースボールマガジン社「激動の昭和スポーツ史」の相撲編・上下。大鵬と北の富士が特にかっこいい。貴重な写真が沢山、しかし高かったわ・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

大相撲こてんごてん 半藤一利

先日浅草御蔵前書房で買った1989年の「相撲」に半藤一利が「大相撲こてんごてん」という連載をしていました。夏目漱石が相撲好きで子供相手に相撲を取っていたことや尾崎士郎・ジャン・コクトーと相撲についてなど書かれていて大層面白い。まとめて出版されているみたいなので早速探そう。

半藤が選び出した尾崎の言葉。

「(相撲場が醸し出す)混沌たる色彩の、沁みいるばかりに絢爛たる光縞が描き出す一種幻怪な官能の世界に、聳え立つものは古色蒼然たる土俵なのである。素っぱだかの肉体が示すグロテスクな美しさも、この雰囲気の背景に俟ってこそ、はじめて古典の完成に導かれるのである」

半藤もいうようにこの尾崎の言葉はゴテゴテしていて結局何を言いたいのかよくわかんないけど、なんかまあとにかく国技館内に足を踏み入れた時の高揚感と打ち出しの音を聞きながらの帰途の陶然とした気分はこういうことなのかもしれないと思ったりもする。

今読んでいる尾崎士郎「相撲の見る眼」(ベースボールマガジン社)にこの件も載っているはず。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

初夏の京都その5 おまけ

御幸町六角mumokutekiで見つけたもの。

P1010616

相撲手帖と野球手帖のセット。なんか良さそうなので購入。最初と最後に相撲・野球それぞれの基本情報が載っていて、中は書き込めるように普通の罫線ノートになっていました。

P1010617

P1010619

特徴を捉えていながらもかなりか細いデッサン。

P1010618

一言紹介のセンスの良さが際だつ。

P1010620

タフガイ。

P1010621

張本に至っては「カーン」。ただの擬音である。当時の人には「カーンと言えば張本だぜ」的な共通認識があったのだろうか。つうと言えばかあみたいな?ばかあ?文字にすると情けない慣用句。





| | コメント (2) | トラックバック (0)

「歌舞伎衣装展図録」

どこかのブログで紹介されていたこの本。どうしても欲しくなっていつもの「日本の古本屋」で検索。お手軽な値段だったので手に入れた。

P1010395

メジャーな芝居の衣装を詳しく掲載。図も美しい。柄は観たことあってもどんな名称なのかがよくわからずにいつも悩む私には勉強になります。着物は生地の違いも重要なので悩ましいことが多い。

これまでも何冊か衣装系の本は集めてきてるけど、今年の「かぶき手帖」には絶版になった書籍のことも書かれていたので蒐集癖に火がつきます。

「歌舞伎の衣装」 国立劇場監修・婦人画報社 S49年発行

「歌舞伎衣装附帳」松竹衣装株式会社 H3年発行

「歌舞伎衣装」松竹衣装株式会社 H9年発行

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「皇族・華族古写真帖」

P1010021

P1010024

なぜかだいぶ昔に買っていた本。最近、熱に浮かされたように皇族関係の本を読みあさっているので引っ張り出してきた。

そうそうこの北白川宮成久王の整った顔立ちに惚れ惚れしていたんだった。近代皇族中一番のイケメンだと思う。留学中パリ郊外で、自身の運転する自家用車の事故で即死。享年35才。皇族・パリ・自動車事故・・・まさしくかのダイアナ妃のようです。

この成久王の父親能久王は、幕末には上野寛永寺に入っていたところ慶喜に請われて政府軍東征中止と慶喜延命を嘆願に行ったりして、なんだかよくわからぬまま幕府側についてしまった印象のある人。挙げ句の果てには彰義隊に担ぎ上げられて東北に逃れて東武天皇と名乗ったり大変だった。当然政府に下ってその後謹慎命じられるも、数年後に許されてなんやかんやでドイツ留学までしちゃう。しかもなんとなんとそこで恋仲になったドイツ人女性と結婚したいなどと言い始めて政府を大いに困らせた。すごい自由人だなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「古寺巡礼」 土門拳

「夢にまにまに」を観るために神保町岩波ホールへ。
仕事帰りにミニシアターとはちょっとなんかハイソでいいじゃないの、えぇ?
チケット買ってから時間があったので、厳松堂などにふらふら入ってみる。で、また重いのに買ってしまった。

P1010025

特に広目天に一目惚れ。

P1010026

ぎゃー三白眼。

P1010028

この見開きは多聞天と広目天のにらみ合い。すごい構図だ。こうしてみると似ていると思っていた両者も全く違う造形なのがわかる。小鼻のふくらみぐらいもこんなに違うとは。しかも広目天て二重だったんだ・・・。はぁあ格好いいわー。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

神田古本まつり

月曜日から風邪を引いて、熱が上がったり下がったり。最初は喉がやたら痛いだけだったののに、金曜日には分刻みに声が枯れてきて、最後の方の診察では患者さんにも気の毒がられる始末。土曜日に至っては全く声が出なくなった。休みで良かったよ全く。
体調はそこそこ良いので、こっそり神保町へ出かける。こっそりて。

P1000998

予想はしていたけど、とにかくものすごい人出。
靖国通りの歩道は歩くのも大変、どの棚にも人が群がっている。こんなに古本好きな人がいるなんて驚きです。がんばってるなー神保町。

P1010001

上の写真ではあまり伝わらないけど、ほんとに棚を覗くのだって大変でした。

買ったのはこちら。

P1010009

今、皇族・昭和・戦争などに興味があって色々読んでいるから買いました。定価よりちょっとだけ安かった。上下巻の色合わせがステキ。帯の写真は個人的には好きだけど「映画制作時の最重要資料文献」ってフレーズは果たして売り上げに貢献したのだろうか。これを買った村山書店では「講談社学術文庫No1~No1500を一括販売します(価格相談)」って張り紙がしてあった。一体幾らになるのか。

P1010007

かげろう文庫にて。500円。歌舞伎の衣装特集、どれも美しい。表紙は坂東三津江所用・国立博物館蔵、夕霧の衣装「海老注連縄若松文様裲襠」

P1010005

豊田書房にて。なんと主な店内の本3割引きでしたよ。1600円。もっと高いやつも買えば良かったなぁ。こちらは先代松緑・勘三郎などなどの芸談集。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「符牒六千語 芸者からスリまで」平野威馬編 近代社

たまたま入った神保町大雲堂書店で見つけた一冊。

P1000803

帯には
「やっ・・・これは便利だ! 刑事、作家等は勿論、家庭の主婦も覚えていると大変便利です。又あらゆる分野の社会裏面を面白くのぞかせてくれます。」

刑事・作家のあとに家庭の主婦とくるとはね。中身は「一般犯罪隠語、掏摸専用の隠語、闇屋仲間の隠語、香具師・不良の隠語、芸能関係の隠語」という・・・全くどこが家庭の主婦に便利なところがあるのか大いに疑問。まだちらっとしか読んでませんが、とてもとても文字に起こせない隠語の連続です。面白すぎる。

あと、この表紙デザインの意味不明さ。

昭和30年発行。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

贋作者

友人の結婚式から半年、掃除次いでにしまっておいた引き出物の包装を剥がす。二人のファーストネームががっつりラベリングされた芋焼酎だった。今時・・・しかも芋。「別れるがいい」と1.5秒ぐらい考えた。半年も寝かせといてなんですね。

北森鴻の冬狐堂シリーズを読んでから、贋作者とか骨董に興味が出てきた。ここ一年ぐらいで読んだ本。

Rimg2825

左上隅はなんなんだ。
新宿京王の古書展で買った。1500円もした。戦前ヨーロッパの贋作話が中心で、ルーブルなどの権威中の権威がいともあっさり騙される経緯が面白い。難なのは本のサイズがでかいということ。

Rimg2826

古書モールで200円。「東西有名贋作展」こちらはどちらかというと日本国内の贋作騒動を取り上げたもの。浮世絵「春峯庵事件」とか「佐野乾山事件」とか。雑誌なんでちょっと物足りない。

Rimg2828

こちらはよく覚えてないけど、まだ生きてる贋作者を取材したんだったか・・・。

いいなぁ、贋作。人々の欲望が丸出しで。しか至高の芸術とか歴史的見地とか言いつつ、スノッブな衣をまとっているところもあからさまで笑える。日光・月光に群がって、ため息ついてみせるのと似たようなもんだと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「穂積歌子日記」 穂積歌子(穂積重行編)

やっぱり買ってしまった。

St330021

探して探して、本郷の古本屋さんで購入。

9400円。元値17000円ですからね・・・。まあまあか。

東大赤門前の通りの古書店初めて行きました。学生街だけあって、愛想のその字もないのがまた清々しい。かも。

ちょっと読んだだけでもずばっと引き込まれる魅力。上流階級の、尚かつ賢夫人の簡潔な記述はとてもわかりやすいし、明治の息づかいがもうほれ眼前にっ!!

息子重行の間髪入れぬ解説も得も言われぬ味があって良い。

買いです、これは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日曜日の古本

最近のお気に入り村山書店で購入。ここは心理もあるし、歴史の本も面白いのがそろっていてあまり大きくないお店なのに長居しちゃいます。コンディションの良さもすごい。

「古典文学作中人物事典」 東京堂出版/3000円
「江戸のかげま茶屋」 三樹出版/1500円
「フェルマーの最終定理」 新潮社/1500円
「裏社会の日本史」 フィリップ・ポンス/筑摩書房/3000円

「江戸のかげま茶屋」ってなぁ・・・。図版も沢山です。帯に「男色の祖は弘法大師か!?」とあります。「裏社会の日本史」はフランス人が書いてます。いわゆる穢多・非人からやくざまで。

歴史つながりで欲しかった本を三省堂で。
「ホモセクシャルの世界史」海野弘/文藝春秋 3200円

これは「男の隠れ家 別冊 書斎」で三枝成彰が愛蔵書の一冊にあげていたモノ。気になるじゃないですか。てっきりタモリ倶楽部に出てた人が書いたもんだと思っていたら違った。それは「体位の文化史」山田規雄さんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日曜日に神保町

ヒマな日曜日。がっつり昼まで寝る。のこのこ起きて、ロールパンに黒ごま蜂蜜ペーストを塗って、珈琲と一緒に食べる。どうするかなぁ。意味あること、為になることはしたくない日曜日。
自転車を買ってからはとにかく地下鉄に乗りたくなくなった。雨の予報でなければ多少遠くても自転車で出掛ける。今日も特に目的なく神保町まで。近づいてからお囃子の音で気が付いた。今日は神田祭りだった。通る道すがらな何基?何台?もの御神輿を見かけた。町自体がビル化していて、半被姿の衆の方がちょっと浮いていたような気もする。でもそれも良いか。古本屋さんの中からでもお囃子や太鼓の音が聞こえてきて、なんとなく場にそぐわない浮かれた気分になる。神保町に祭りは似合わない。町内の顔役といった風体の浴衣に半被姿のオジサンがかっこいい。男の和服は腹周りが太いに限る。今週末は三社祭・・・。毎年ものすごい人出と聴いているので、うちから出られるのか心配。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日買った古本

どこだか@神保町
「加賀騒動」 三田村鳶魚/中公文庫 1400円
「武士 行動の美学」 小澤富夫 1200円

小宮山書店
「武家と天皇」 今谷明/岩波新書 250円

最近はとにかく武士ブーム。歌舞伎から江戸、着物、吉原ときてそして武士。どこまで行くのかこの潮流は。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の古本

キントト文庫にて
「歌舞伎のダンディズム」 杉本苑子/講談社文庫
「鬼の研究」 馬場あき子/角川文庫

Oni

「大相撲ちょっといい話」 小坂秀二/文春文庫

Sumo


時代屋にて
「能・文楽・歌舞伎」 ドナルド・キーン/講談社学芸文庫

Donald

きずな書房にて
「泣きどころ人物誌」 戸板康二/文春文庫
「道具・衣装百科 別冊演劇界」
「忠臣蔵」 戸板康二/創元選書 

神保町古書モールにて
「文藝春秋デラックス」

Deluxe

一番の収穫はこのデラックスでした。200円。菊五郎襲名後ぐらい、現勘三郎がまだ21才!橋之助の子役時代の写真がかわいいのなんの。杉本苑子などの女流作家が好きな歌舞伎俳優について言いたい放題の企画もあったけど、なんだかねぇ・・・ミーハー根性丸出しで。この表紙も良い。
「鬼の研究」、「能・文楽・歌舞伎」もジャケ買い。前に読んだ「妖怪と怨霊の日本史/田中聡 集英社新書」から「鬼」って面白いなと思っていたのだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

神保町さくらみちフェスティバル・春の古本祭り

引っ越ししてから初めての神保町探索。
神田で降りて神保町へ。
なにやら人出が・・・と思ったら「神保町さくらみちフェスティバル」とやらが開催中だった。靖国通り沿いにワゴンが沢山出ていた。わお。辛うじて雨にならずにすんだお天気で良かったですねぇ。自分の蔵書はかなり処分したのでまあいいだろと余裕ぶっこきつつ物色する。

「塔」 梅原猛/集英社 100円
「江戸の性愛学」 福田利彦/河出文庫 210円
「病的性格」 懸田克躬/中公新書 100円
「力士を診る」 林盈六/中公新書 200円
「歌舞伎の知恵」 山川静夫/演劇出版社 1000円
「歌舞伎の美」 野口達二/貸間出版会 1000円

「力士を診る」はかなりうれしい。国技館の診療所に勤めていた著者だからなぁ。この診療所は私も勤めたいと昔から思っていたとこだもの。やっぱり整形外科にすすまないとだめかなぁと真剣に悩んだこともあった。「歌舞伎~」は水道橋近くの有文堂書店で見つけたもの。かなり狭い木造の書店で、神保町初心者には敷居が高かったのだけど、今回はがんばった。特に「歌舞伎の美」は表紙が十一代目団十郎の助六ですもん。中身がなんであろうと買いでしょうが。「塔」はかなり分厚い単行本、塔をめぐる日本史の謎に挑戦!と帯にある。面白そう。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

今日の古本&新刊本

小宮書店
「悪について」 フロム/紀伊国屋書店 1000円

山星書店(日本の古本屋)
「日本の精神鑑定」 内村祐之他/みすず書房 4000円

豊田書房
「松緑芸話」 尾上松緑/講談社 2000円

このほかに叔母からの要請で「糖尿病治療薬の選び方と使い方」という本を自宅近くの医学書専門店で買った。なぜ精神科医の私に糖尿病薬の本を選ばせるかね・・・内科医の叔母よ。しかも「わかりやすくて、薄い本がいいです。なるべく早く送って下さい。」とメール。条件厳しいな。
「日本の精神鑑定」は先輩の先生宅で見つけた一冊で、例の仁左衛門殺しもかかれてあったので早速購入した。分厚い本だけどなかなか面白そう。ゆっくり読みたい。
他にも精神医学系の書籍を探して、心願社やうたたね文庫に向かうと両方も休み・・・がっかり度大きいよ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

今日の古本

買った本。

古書モール
「京阪と江戸」 宮本又次/青蛙房 二五〇〇円
「ひとつの演劇放浪記」 岸井良衛/青蛙房 一〇〇〇円
「吉原夜話」 喜熨斗古登子/一五〇〇円

小宮山書店
「江戸の恋」 田中優子/集英社新書 三〇〇円
「中村吉右衛門」 小宮豊隆/岩波現代文庫 五〇〇円

どこかの書店
「江戸の想像力」 田中優子/ちくま学芸文庫 五二五円
「読書について」 ショウペンハウエル/岩波文庫 二〇〇円

青蛙房は歌舞伎や江戸関係の書籍が多くて、三田村鳶魚など山ほど持ってます。しかし一体どんな出版社なのかと思っていました。調べてみると岡本綺堂の養子が綺堂の作品を後世に残そうと立ち上げた会社だったのですね。今の社長が孫。にゃるほど~。
おーし、寝食忘れて読むべし読むべし!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)