活字中毒

10月の読書

10月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:5125ページ

読んだなぁ。再読も多かったからか。グラーグを読んだのはもはや去年のよう。今月のベストは宮田珠己。「晴れた日~」を読んでしびれて、彼の著作を全て手に入れたもの。

紋章が語るヨーロッパ史 (白水uブックス)紋章が語るヨーロッパ史 (白水uブックス)
ドイツに行ってみていろんなところにある紋章がユニークで興味があったところに見つけたこの本。まさにライブラリィ・エンジェル降臨だ。前半は紋章そのものの歴史で少し退屈、後半のハーメルンの笛吹き男の衣装とか娼婦の衣装についての考察がおもしろかった。
読了日:10月31日 著者:浜本 隆志

日々の非常口 (新潮文庫)日々の非常口 (新潮文庫)
我々には気づかないような日本語の奥深さを教えてくれる。が、どうもバタくさいというかなんというか、いちいち環境問題を絡めてくるのもわかっているけど鼻につく。ひねくれものです。
読了日:10月29日 著者:アーサー ビナード

わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫)わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫)
あーくだらなくて面白い!低レベルのようでいて、終わりには結構核心をつくようなことを書き残しているのがキモ。それにしても核実験てー。そりゃ「わたしの旅に何をする。」と思うわな。彼の著作は全揃えしました。
読了日:10月29日 著者:宮田 珠己

カキフライが無いなら来なかったカキフライが無いなら来なかった
イチハラヒロコとしりとり竜王戦を足して二で割ったか、という感想。えもいわれぬ読後感。
読了日:10月27日 著者:せきしろ,又吉 直樹

聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)
ブロッコリーのパワーが半端ない。一発屋かと思っていたのに、ネタが全く尽きる気配ない。すごいな~。鳩のお父さんは絶対ソフトバンクの白いやつとかぶっていると思う。
読了日:10月27日 著者:中村 光

晴れた日は巨大仏を見に (幻冬舎文庫 み 10-3)晴れた日は巨大仏を見に (幻冬舎文庫 み 10-3)
「意 味など考えず、その『物』自体を見よ。そしてそこのなかにある根源的な不安と対峙せよ」この一文につきる。何はともあれ著者が男性であることに作半ばまで 気づけなかった自分がいる。だってこのカバーデザインからしてどこかの仏女子の手慰み的ではないですか。しかも実際晴れた日に巨大仏見られた日少ないし。 そんなこんなでこれは今時の仏フリークの独りよがりな内容であろうと捨て置いた。しかし違ったなぁ。吹き出す言い回しの合間にほんとに意外と奥深い意見を 述べている。最後の日本巨大仏MAPがかなり有用。
読了日:10月25日 著者:宮田 珠己

ハプスブルク家の光芒 (ちくま文庫 き 27-1)ハプスブルク家の光芒 (ちくま文庫 き 27-1)
「ハプスブルク帝国」よりは人間が書かれていて興味ふかし。しかしなんだろ、私の教養が足りないせいなのか著者の深淵なる言い回しについて行けない。あと、びっくりマーク多い。
読了日:10月23日 著者:菊池 良生

WILLWILL
な んだよー神田君が至って好人物になっただけじゃないか。神田君にはずっとダメ人間でいて欲しかったのに。森野は森野で良い思いしすぎだぞー悲劇のヒロイン きどってんのかなどと悪態もつきたくなる。一つ一つのストーリーは淡くミステリーでくどくなく心地よい。最後の編のオチには素直に参りました。カバーデザ インも良い。やはり本多孝好はセンスがある。
読了日:10月22日 著者:本多 孝好

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)
走れメロスが一番でしょ。詭弁が詭弁をまとって洛中を激走する姿が地図でも想像できて楽しい。山月記の悲しき天狗の叫びは出だしのモリトミ調から打って変わって意外とシリアスだったのが印象的。
読了日:10月21日 著者:森見 登美彦

MOMENTMOMENT
続編が出たので久しぶりに再読。良い小説だ。伊坂幸太郎よりも癖がなくすっきりしていて好き。神田君のビジュアルをついつい想像してしまう。大阪の美術館でこの表紙の絵を偶然見つけた時は震えたなぁ。
読了日:10月21日 著者:本多 孝好

蝶は還らず―プリマ・ドンナ喜波貞子を追って (ウェッジ文庫 ま 7-1)蝶は還らず―プリマ・ドンナ喜波貞子を追って (ウェッジ文庫 ま 7-1)
日 本・明治生まれのクォーターがヨーロッパで伝説のプリマ・ドンナになった、と言う話。ヨーロッパでの活躍に比して日本では完全に忘れ去れていたという点と ナチスドイツ・ユダヤ人迫害などとも絡められた点がとても興味深い。テレビ番組制作から生まれた作品だが、著者の思い入れが強すぎて憶測にすぎるところが 目立つ。文章もなんだか変。
読了日:10月18日 著者:松永 伍一

ハプスブルク帝国 (河出文庫)ハプスブルク帝国 (河出文庫)
9 割方がハプスブルク家の歴史を淡々と述べているだけで退屈。確かに図版が多いのは良いが、もっとそれぞれの登場人物について知りたいなと思う。しかし最後 の1章が著者もいう通りキモです。先の大戦は民族の独立という大義名分がきっかけとなったけれど、その結果帝国は分割消滅させられ、この地には結局終わり なき民族紛争の種を残してしまった。かえりみるとハプスブルク家の長命の理由には超民族主義が挙げられるのではないかと言っています。その思想は汎ヨー ロッパとして現在のEUに引き継がれていると。
読了日:10月16日 著者:加藤 雅彦

天皇さまの還暦 (朝日文庫)天皇さまの還暦 (朝日文庫)
昭和天皇のお優しいお心持ちが良く伝わってくる。やっぱり「相撲」のシーン、安楽椅子からぐっと乗り出してご覧になるお姿は微笑ましい。
読了日:10月14日 著者:入江 相政

大相撲 (1977年) (平凡社カラー新書〈57〉)大相撲 (1977年) (平凡社カラー新書〈57〉)
昭和52年発行だからかなりエッジが効いた内容。今はとても書けないようなことが沢山載っていてなんだかうれしい。
読了日:10月12日 著者:高橋 義孝,北出 清五郎

昭和快女伝 恋は決断力 (文春文庫)昭和快女伝 恋は決断力 (文春文庫)
明治・大正の女の圧倒的存在感に比べて、昭和の女はなんだかしょぼい。森まゆみのインタビュー力不足もあるかも。はっとするものがなかった。
読了日:10月10日 著者:森 まゆみ

黒い聖母と悪魔の謎 (講談社学術文庫)黒い聖母と悪魔の謎 (講談社学術文庫)
再読。真っ黒な聖母や目隠しをされた女性像、はたまた葉っぱ男などキリスト教の素養がなくても興味深いテーマ。とっても面白いのに尺が足りない。もっと深く読みたいものです。
読了日:10月08日 著者:馬杉 宗夫

古本屋を怒らせる方法古本屋を怒らせる方法
目当てを手に入れるまでの著者のハラハラドキドキは面白かったし、京都の古本市がとっても魅力的。でも全体的に書痴半代記に比べると情緒に欠けて、チマチマとしているので退屈。
読了日:10月04日 著者:林 哲夫

グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)
一 気読みしてしまった。緊張してもぬけの殻になりまた緊張弛緩の繰り返しでどっと疲れた。前作はレオの葛藤の深さに圧倒されたけれど、今作ゾーヤとフラエ ラ。ゾーヤがブタペストのデモを観て自由!と激しく高揚する場面が印象的だった。フラエラの壮大な復讐劇も逆に女っぽい。女はまったくやっかいだ。レオか すんじゃってる。ネステロフの善人っぷりが浮き上がってるなと思っていたらあっさり退場してしまったのが気になる・・・みんなの感想を読んでいるとこりゃ 第3部で?!
読了日:10月03日 著者:トム・ロブ スミス

グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)
チャ イルド44の終わり方が不自然な形だったのでこりゃなにかあるなと思っていたが。つくづく罪深いねレオって男は。復讐on復讐のエンドレスで延々誰かしら が拷問を受け続けることになるのではないかしらこのシステム。あり得ないと思いつつもかの国では前作は発禁だというからやはりあり得るのかもしれないと 思ってしまえることが非常に怖い。
読了日:10月03日 著者:トム・ロブ スミス

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読書の秋

秋でも冬でも本は読みますが、季節ごとの各出版社コマーシャルが気になります。
今年は文春。

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読書したいのか、これから逃げるのか。

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数分すれば右足が痺れてくると思われる姿勢。

出版社の宣伝なんだし、もっと楽に読書して頂きたいです。でもモックンというチョイスは良いよ!はわぁぁあ・・・と思ってしまうもの。弥が上にも読書欲が高まります

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2009年9月の読書

9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3013ページ

昭和なのか大正なのか、いやドイツだったのか。ドイツで読了した「杉田久女」が一番印象深い。それとウェッジ文庫の怒濤の攻め。

書痴半代記 (ウェッジ文庫)書痴半代記 (ウェッジ文庫)
またしてもウェッジ文庫にしてやられた。昭和初期の古本屋の風情とそこに集う書痴達の息づかいがこれでもかと感じられる。マニアックなのにマニア本にありがちな「一見さんお断り」みたいな雰囲気がなくってとても読みやすかった。ビブリオマニアって言葉好き。
読了日:09月30日 著者:岩佐 東一郎

皇族に嫁いだ女性たち (角川選書)皇族に嫁いだ女性たち (角川選書)
やたらと一覧表を活用しているがあんまりぐっとこない。一人一人の考察が浅いし、後半は日記が残っていて出版もされている梨元伊都子の記述に寄りすぎているのではなかろうか。現代皇室のことも書かなきゃいけないから色々制約があるのかもと思わせる中途半端な内容。
読了日:09月28日 著者:小田部 雄次

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論夜這いの民俗学・夜這いの性愛論
柳田國男をけちょんけちょんに言い倒すアナーキーな論説は良いとして、そういうアナタは「オレはこういう経験をした、ああいう話をきいた」というだけの、い わば言いっぱなし芸ではないですか。いくら寄せ集めと注釈あってもこれでは読み飽きました。夜這いが集落のストレス発散の術だったというだけではね納得で きんですよ。「性器信仰の系譜」佐藤哲郎の方が読み応えあります。
読了日:09月24日 著者:赤松 啓介

芝居随想 作者部屋から (ウェッジ文庫)芝居随想 作者部屋から (ウェッジ文庫)
ほんとにウェッジ文庫は侮れない!こんな面白い本があったなんて!!昭和19年発刊、作者・食満南北の洒脱な語り口と描かれる歌舞伎役者のなんと個性的なこ と。特に十一代目仁左衛門と初代雁治郎の対照的な人物像が実に生き生きしていて面白い。ほんとにウェッジ文庫に感謝します。解説にあった「ライブラリィ・ エンジェル」というくだりに納得。
読了日:09月21日 著者:食満 南北

杉田久女 美と格調の俳人 (角川選書)杉田久女 美と格調の俳人 (角川選書)
神病のレッテルを貼られ、それがゆえに伝説化された杉田久女。じっくり作品を味わってみると作者の言う通り、その俳句にかける退っ引きならない情熱、気高 い知性が感じられる。その気高さがあるからこそ、対人関係における不安定さ・両価性がさらに際だつ印象。精神性ではないと思うが、ボーダーライン性はあっ たのではないか。虚子に対する行動は見捨てられ不安やall or noneな考え方、序文を書いてくれなければ他の流派に鞍替えしても良いなどという操作性などなど。
読了日:09月20日 著者:坂本 宮尾

ビールを楽しむドイツ語ビールを楽しむドイツ語
ビールに関するドイツ語よりも、ビールの分類や一口トリビア的なものはまさにドイツにいるだけに結構役に立った。
読了日:09月18日 著者:ヤン ヒレスハイム

くりま 2009年 09月号 [雑誌]くりま 2009年 09月号 [雑誌]
半藤氏のこの味わい深いお顔。しかも根っからの相撲ファンときている。東京大空襲の時に唯一自宅から運び出したのが全員そろった力士のメンコだっつーんだか ら。そういうディテールがあるからよけいに、この空襲のくだりは本当に生々しい。少年半藤君の人生を決めた衝撃「「なぜ、こんなことが?」という問いが重 い。
読了日:09月13日 著者:

大正美人伝―林きむ子の生涯 (文春文庫)大正美人伝―林きむ子の生涯 (文春文庫)
八代目三津五郎や六代目菊五郎とも交流があったのだなぁこの大正美人。森まゆみが書くと適度に距離を取っている感じでさわやかな読後感。男にべったり寄り 添って生きるのも腹立たしく、かといってピンと自立した女もなんだか味気ない。めまぐるしく価値観が変わる中でもこの女の葛藤は不変的。
読了日:09月13日 著者:森 まゆみ

すゞしろ日記すゞしろ日記
ちっちゃ!この大判でこの絵の小ささの意味がよくわかんないけど、中身はステキ。味わい深いわ~。買いの決めては「大相撲観戦の図」でして、場内の祭り的空気をよくとらえてらっしゃる。
読了日:09月11日 著者:山口 晃

有頂天家族有頂天家族
面白きことは良きことなり! 突拍子もない設定なのに京都の薫りをまじまじと感じることが出来るなんてどういうこと!?擬音愛好家としては末弟の出す「ケポッ」とかいう音がたまらん。面白きことは良きことなり!
読了日:09月09日 著者:森見 登美彦

暮らしのアイデア帖 トラベル編暮らしのアイデア帖 トラベル編
ドレステリアのパーカがどうしても欲しくなる本。
読了日:09月02日 著者:柳沢 小実

3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)
猫たらふく。二海堂ぷりんぷりん。
読了日:09月02日 著者:羽海野 チカ

「資本論」も読む (幻冬舎文庫 み 15-1)「資本論」も読む (幻冬舎文庫 み 15-1)
資本論の難解さを味わう。ところどころに顔を出す「牛への道」的なばかばかしくて思わず吹き出すコメントを頼りに読み進める。んんーでもちょっとつらい。もっと牛を!牛的なものを!
読了日:09月01日 著者:宮沢 章夫

3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)
猫まっしぐら。高橋君悪者顔。
読了日:09月01日 著者:羽海野 チカ

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)
猫可愛らし。おねいさんグラマラス。
読了日:09月01日 著者:羽海野 チカ

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ドイツ本

とうとう行ってきますドイツ。私にとって一番の旅の楽しみは移動中の読書。この選抜メンバーを選ぶのもやたら楽しい。

5泊7日で今のところ七冊。マレーシアでは5泊6日で八冊だった。私は一体何を目指しているやら。

「夜這い~」は留学中の先輩先生が読みたいだろうと思ってチョイス。渡す前に私が読む。「グラーグ上下」は面白かった「チャイルド44」の続編で東欧が舞台だからという理由。東欧に行くわけではないが雰囲気さ。「日々の非常口」は軽いエッセイ、就寝前用。「ビールを楽しむドイツ語」が言わずもがな。「杉田久女~」はこの中では一番重い内容、精神病理にも関わってくるのでまあ仕事用。「恐怖の報酬日記」は恩田陸・飛行機・ビールの三拍子そろった内容でこれをヨーロッパに行くのに持参せずしてどうしろと。

これら一つ一つにブックカバーを選んだり、オリジナルを作ったりするのも楽しい。楽しいが暗い作業だ。そしてもう残された時間はわずか。

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2009.8月の読書

8月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5231ページ

漫画が二冊。それよりも畠中恵で冊数稼いだなぁ。今月のベストはやはりチャイルド44。恐怖政治の生々しさが怖くって避けていたのは間違いだった。なんと9月に続編出てる!これはドイツ本にしよう。

作家の猫 (コロナ・ブックス)作家の猫 (コロナ・ブックス)
作家らの猫を見つめる視線の温かいこと!
読了日:08月29日 著者:夏目 房之介,青木 玉,常盤 新平 ほか
歴史ポケットスポーツ新聞 相撲 (大空ポケット新書)歴史ポケットスポーツ新聞 相撲 (大空ポケット新書)
ちょっと物足りないかな。大相撲の歴史何百年を目の当たりにしている閣下のコメントが無駄にほのぼのしている。
読了日:08月27日 著者:荒井 太郎
チャイルド44 下巻 (新潮文庫)チャイルド44 下巻 (新潮文庫)
疑 心暗鬼の塊のような人たちがいきなり主人公の宣言に触発されて、協力をし始めるところはおよ?と思うけれど、そんなことはどうでも良いストーリー展開だっ た。個人的にはライーサがもっと怖い女だったら面白かったのにとも思ったり。あっさりとラブラブになっちゃったのはちょっと残念。ソヴィエト恐怖政治の闇 をベースに実際にあった大量猟奇殺人を描いたものだけど、テーマはアイデンティティの再生ですな。
読了日:08月27日 著者:トム・ロブ スミス
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
前半の拷問の詳細説明はが怖いわ。レオの葛藤のありようが劇的でもうすでに映画を観ている感覚。レオが人間くさくなるのに反比例してライーサがか弱い美人妻から冷徹な得体の知れない何者かに変身していっている。こちらも怖い。
読了日:08月26日 著者:トム・ロブ スミス
ガラスの仮面 44 (花とゆめCOMICS)ガラスの仮面 44 (花とゆめCOMICS)
病む病むとは聞いていたが、こうきたか。思わせぶりな終わり方だなぁ。真澄様はどんどんピュアになり、亜弓お姉様はどんどんヘアのボリュームがすごいことになっている。紫織さんに至ってはもうどうなってんの?そのヘアスタイル。怖い子・・・っ!
読了日:08月26日 著者:美内 すずえ
中庭の出来事 (新潮文庫)中庭の出来事 (新潮文庫)
入 れ子入れ子また入れ子・・・もうちょっとついていけませんよ恩田さん。入れ子理論のミステリーは良いけれど、今回は登場人物それぞれのキャラ設定が今ひと つだったかな。虚像と現実の境目をあいまいにしてるからしょうがないか。三谷幸喜のマトリョーシカをまた観たくなった。
読了日:08月23日 著者:恩田 陸
大江戸美味草紙(むまそうし) (新潮文庫)大江戸美味草紙(むまそうし) (新潮文庫)
滅法良い歯切れ。ほんとに江戸時代の人が書き残した草紙かと思うくらい。「どぜう」「どじやう」の違いにはっとしたし、カバーデザインも秀逸。
読了日:08月22日 著者:杉浦 日向子
うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫 は 37-5)うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫 は 37-5)
場 面描写が多すぎて味わい深さに欠ける。若だんなに冒険譚は似合わない、似合わないのに無理くり外に出させたからか話の展開にも不自然さが感じられるよう な。短編の方がしっくりくる。お比女の存在意義も不明で、あんまりかわいく思われない。でもやはりどうしても鳴家はかわいい。お獅子のしっぽを振る様もい いなぁ。それだけでも読む価値あり。
読了日:08月19日 著者:畠中 恵
三年身籠る (文春文庫)三年身籠る (文春文庫)
そ もそもなんで三年も生まれて来なかったのか。解説でもかかれてあるように、登場する冬子も徹も緑子も子供を受け入れるには準備が足りなかったということ。 3年の内に起こったそれぞれの変化が奇妙な設定なのに自然で身近。それに比べて海君の不自然さは何だろうか。颯爽とした登場だっただけにあっと言う間に下 界の男になってしまってなんだか不可解。いちいち丁寧に記される旬のメニューも良いが、徹のカレーのステージアップも見逃せない。
読了日:08月17日 著者:唯野 未歩子
おまけのこ (新潮文庫)おまけのこ (新潮文庫)
「こ わい」は単純ながら、テーマが深淵すぎて息苦しい。短編で答えがないだけに。その分最後の「おまけのこ」の冒険譚がかわいらしくて良い。良かった なぁ・・・と思ってさらにページをめくると谷原章介が解説文を書いているではないですか。俳優としての立場で一切書かれていないのが清々しいが、ほんとに 彼が書いたのかと疑わしくもある。
読了日:08月15日 著者:畠中 恵
京都の迷い方京都の迷い方
マニアックすぎるというか、字が小さいよ。わざとらしい持って回ったマニアックさとストレートなオタクとが混在しているような? 
読了日:08月15日 著者:
のだめカンタービレ #22 (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ #22 (講談社コミックスキス)
のだめがデビューしちゃったよ。漫画的なミラクルが起きた後には必ず人間的な葛藤が添えてある。今回のデビューもやったねミルヒでは終わらないのところに味わい深さを感じる。どういう結末、というかどういう結論に達するのかな?主役の二人及びその周辺の人々。
読了日:08月12日 著者:二ノ宮 知子
ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版
再読。
読了日:08月12日 著者:ダン・ブラウン
ねこのばば (新潮文庫)ねこのばば (新潮文庫)
さらっと3冊目。金次のやせっぷりと犬神佐助の一心さと於りんの天衣無縫ぶりが良い。鳴家らの登場擬音も好き。きゃわきゃわ。
読了日:08月09日 著者:畠中 恵
ぬしさまへ (新潮文庫)ぬしさまへ (新潮文庫)
さらっと読み上げる2冊目。鳴家が「きゃわきゃわ」部屋の隅に追いやられるなんて擬音がかわいらしい。栄吉の作るお菓子のまずさはもはやお約束的。出ると安心するほど。「酉の市」など江戸の風物も生き生きと描かれていて好きです。
読了日:08月06日 著者:畠中 恵
しゃばけ (新潮文庫)しゃばけ (新潮文庫)
こ のカバーデザインがどうしても苦手で敬遠していたところ、たまたま外出先で手持ち本を読了してしまったので急いで購入してみた。ドラマの方を先に観ていた こともあって、仁吉が出てくるたびに谷原章介が明確なイメージとして浮かぶ。むしろ主役よりもくっきりと。屏風のぞきの宮迫はちょっとイメージちがったな あ。内容としては妖らの一途な一太郎への忠誠と一太郎自身の葛藤がわかりやすくて読みやすい。続編もばばーっと読んでしまおう。
読了日:08月03日 著者:畠中 恵
名もなき毒 (カッパ・ノベルス)名もなき毒 (カッパ・ノベルス)
最 近の宮部作品における悪人に関する筆致は圧倒的。精神科医からみても「原田いずみ」の描きっぷりは見事としか言いようがない。反社会性だけではなく、彼女 の中にある両価性・理想像と違う現実の自分への苛立たしさなど、まさしく臨床の場でよく接するものだった。原田いずみの圧倒的存在感に比べてその他の犯 人・被疑者の影が薄かったのが残念だった。
読了日:08月02日 著者:宮部みゆき

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7月の読書

7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4500ページ

再読する恩田とめくるめくモリトミ。

もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
ま さしく9月にオクトーバーフェストまっただ中のミュンヘンに行く身としては美味しいネタ。しかし武藤のあり得ないポジティブキャラ設定など、尻の落ち着か ない点多し。もやしもんにはもっと横道に逸れて欲しいし、もっと菌目線も欲しい。同じような顔の女子が出て来すぎだと思う。
読了日:07月31日 著者:石川 雅之
黒後家蜘蛛の会 1 (1) (創元推理文庫 167-1)黒後家蜘蛛の会 1 (1) (創元推理文庫 167-1)
翻 訳ものでしかも短編なので、最初は登場人物のキャラクター把握が難しかった。読み進むにつれ味わい深くなる黒後家蜘蛛の会会員達。一つ一つは大したトリッ クもない話なのに、いちいち著者のあとがきが添えられていることで読者の不満もそれとなく霧散。それでも続編を読みたいなと思うのはこの作家の力かな。
読了日:07月31日 著者:アイザック・アシモフ
図書室の海 (新潮文庫)図書室の海 (新潮文庫)
色々な味わいの小説。時々脈略なく異常に怖かったり、意味不明だったり。
読了日:07月23日 著者:恩田 陸
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
ここのところモリトミ祭りまっただ中。京都の若者のねじりあがった無益なエネルギーがすごい。ストーカーの肩書きを押しつけ合う二人の低レベルな争いに吹き出してしまった。今までのモリトミ作品では一番好きかも。
読了日:07月21日 著者:森見 登美彦
きつねのはなし (新潮文庫 も 29-2)きつねのはなし (新潮文庫 も 29-2)
限りなく巧緻でバカバカしい物語を書く人の本だと思って読むとかなり怖い。得体のしれないこの世ならぬもの、短編同士の淡いリンク、きっちり説明して終わらないことによる読後の余韻などなど、良いところばかりです。
読了日:07月20日 著者:森見 登美彦
刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫)刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫)
TVドラマ後に読む。渡辺謙の訛りのきいた台詞が浮かんでくるような聞き書き。モロ主観で書き綴られているわけだからしょうがないけれど、印象としてはちょっと言い訳しすぎ。言い訳八兵衛。
読了日:07月17日 著者:佐々木 嘉信
四畳半神話大系四畳半神話大系
最初は同じフレーズのリフレインが鬱陶しくてならなかったけど、最終章でその意味がわかった!すごいな~。四畳半のパラドックスに度肝を抜かれた。無意味に知的な単語でかくもばかばかしいフレーズが生まれるとは。
読了日:07月14日 著者:森見 登美彦
黄昏の百合の骨 (講談社文庫)黄昏の百合の骨 (講談社文庫)
ミステリーとして読むといちいちつまずくので、恩田ワールドの空気感を味わうのが楽しい。しかし理瀬って悪い女になったなぁ。
読了日:07月13日 著者:恩田 陸
歌舞伎幕間ばなし―NHK「趣味の手帳」より (1978年)歌舞伎幕間ばなし―NHK「趣味の手帳」より (1978年)
馬の足の人や大向こうの人など歌舞伎を支える幅広い脇役の話。特に目新しいものなし。
読了日:07月12日 著者:文化出版局
黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)
面白かった~。屋久島の深い緑が登場人物の過去を浄化させていく。ドキっとするほど生々しい情感や場面もあるのにカタルシス。
読了日:07月09日 著者:恩田 陸
くるねこ 4くるねこ 4
もんさんとポっちゃの関係性が好きだわぁ。一番キャラが立っているのはやはりもんさん。長生きして欲しい。我々のためにも。
読了日:07月08日 著者:くるねこ 大和
黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)
緊張と緩和、絶妙なセンスの会話。しっとりとした始まりから徐々に盛り上がる感じがたまらない。これまでの連作との微妙なリンクもなにか不気味でぞわぞわする。
読了日:07月08日 著者:恩田 陸
明仁天皇と裕仁天皇明仁天皇と裕仁天皇
「君主の父、民主の息子」という帯フレーズが印象的。「天皇」のあり方の変化がよくわかった。
読了日:07月06日 著者:保阪 正康
麦の海に沈む果実 (講談社文庫)麦の海に沈む果実 (講談社文庫)
恩田学園モノはたとえどんなハチャメチャな展開であってもなぜかよしと出来る魔の魅力がある。しかし「ヨハン」て。
読了日:07月01日 著者:恩田 陸
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) (光文社新書)名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) (光文社新書)
再読。ハプスブルグ家を一つの軸としてヨーロッパ史を俯瞰する。こういうテーマのある歴史書好き。それに中野京子の文章がとにかく好き。
読了日:07月01日 著者:中野京子

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6月の読書

6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3294ページ

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)三月は深き紅の淵を (講談社文庫)
再読。二度目でも楽しめるわけわからなさ。短編小説としては一番目が確かに面白いけれど、この淡い連続小説を読み進めていくならば他編も意味深い。・・・のかもしれない。
読了日:06月30日 著者:恩田 陸
怖い絵2怖い絵2
再読。何度読んでも興味がつきないが、特に「ベツレヘムの嬰児虐殺」は描かれた真実・作者の真意・改竄の理由など全方位的に恐ろしい別格作品。
読了日:06月22日 著者:中野京子
危険な世界史危険な世界史
再読。やはり一つ一つが細切れ過ぎてものすごく消化不良。新書のハプスブルグ家~の方が統一感があって読みやすい。今後そっちをまた読もう。
読了日:06月21日 著者:中野 京子
怖い絵怖い絵
怖い絵3を読んだのでこちらも再読。見開きを使った絵がほんと見にくいのが残念。こうするしかなかったんだろうけど。
読了日:06月20日 著者:中野京子
怖い絵3怖い絵3
第3弾で完結編。ますます中野節に磨きがかかっているなぁ。昭和の名文を読んでいるみたいなリズムの良さと煽りっぷりが大好き。完結といわずにまだまだ読みたいです。
読了日:06月18日 著者:中野京子
明治快女伝―わたしはわたしよ (文春文庫)明治快女伝―わたしはわたしよ (文春文庫)
明治の女、読見込むにはまだまだ私の知識が足りないと感じる。一通り読んだところ、一番気になったのは「杉田久女」。著者森まゆみは好意的に書いているけれど、数々の奇行や精神病院で死んだという内容からも彼女の病理が窺われる。
読了日:06月16日 著者:森 まゆみ
ネバーランド (集英社文庫)ネバーランド (集英社文庫)
再 読。これぞ恩田ワールド!とある田舎の男子進学校、しかも寮ですよ。あり得ないスマートな男子らにめまいを起こしつつも引き込まれてしまいます。しかも結 構陰惨でどぎつい「告白」がなお一層彼らの美しさを強調したような気がします。題名から内容が想像しにくいので、「アレ?読んだっけ?」とまた楽しめま す。
読了日:06月11日 著者:恩田 陸
エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫 お 48-6)エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫 お 48-6)
ザ・未消化ゲームといった印象。恩田陸作品のぞわぞわした恐ろしさは感じるけれど全体的にSF感が強いのであまり怖くないし、SFというには曖昧に終わりすぎている。でもなんやかんや言いつつも最後までじっくり読ませる作品。
読了日:06月08日 著者:恩田 陸
蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)
恩田陸の描く上流階級は爽やかで爽やかでまぶしい。ベタな泣かし方とわかっていつつも泣いてしまう。
読了日:06月04日 著者:恩田 陸
大相撲こてんごてん大相撲こてんごてん
相撲甚句や相撲を題材にした小唄の歌詞が沢山載っているのでうれしい。
読了日:06月04日 著者:半藤 一利
光の帝国―常野物語 (集英社文庫)光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
短編なんてもったいないもったいない。
読了日:06月02日 著者:恩田 陸

読書メーター

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「刑事一代」

二日にわたって観たテレビ朝日「刑事一代」。原作は買っていたけど間に合わず。

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本多靖春「誘拐」(ちくま文庫)で吉展ちゃん事件を詳しく読んでいたので、この刑事平塚八兵衛のドラマだと知って興味津々。キャストが良かった!八兵衛に渡辺謙、相棒が高橋克実、その上司がなんと柴田恭兵っつうんだから。犯人役も榎本孝明・杉本哲太・萩原聖人だしその他の脇役も豪華豪華。しかしその中で柴田恭兵浮いてたかも・・・あぶない刑事とダブったり。でもドラマの中では孫もいるおじいちゃんとしても登場するんだから感慨深い。

原作の表紙にある本人と生え際まで似ている渡辺謙の演技はいうまでもないけれど、相棒役の高橋克実も良かった。ちょっとずつ不治の病に冒されているところを小出しにして、最期の病室での表彰シーンには私も泣いてしまった。
犯人役では特に吉展ちゃん事件の犯人小原役の萩原聖人がすばらしい。人好きのする人物の一方で捜査を攪乱する強い操作性がこの犯人像にぴったりはまる。

久々にTVドラマじっくり観させてもらいました。

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お伊勢参り その8 帰途にて

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名古屋から東京までの帰路は一人旅。ジェイアール名古屋タカシマヤの地下で酒と肴を。冷えたワインの種類が少なかったのが残念でしたが、試飲用のカップが気前よく頂けました。肴は食べやすい練り物系。毎度のことだが酒と肴をそろえる要領がどんどんよくなっていっている自分が怖い。お共は森まゆみ「明治快女伝」。

新幹線乗るまで時間があったので高島屋にある三省堂書店をぶらぶらする。旅先でも本屋に入らないと落ち着かない悲しい性。マーケティングのところで赤福さんについて何かないかと探してみるが、唯一「同族経営の闇」といった内容のコメントが書かれてる本が一冊のみ。赤福さんを知るには一筋縄ではいかないということか。

あー楽しい旅だった。

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「大相撲こてんごてん」半藤一利

事典風にこなした軽い相撲エッセイで、期待通りの面白さ。半藤さん贔屓が続くなぁ。

相撲にあやかった俳句や小唄・甚句が紹介されているところが特に好印象でした。

お相撲さんには どこがようて惚れた 
 稽古帰りの乱れ髪
 
 相撲にゃ負けても 怪我さけなけりゃ
 晩に私が 負けてやる

 かけた願いが 通じてうれし
 渡る両国 柳橋

最初のフレーズは端唄「二上り相撲甚句」と一緒。そもそも二上り甚句というのがあり、これに相撲にちなんだ歌詞をのせて三味線に合わせて歌ったのが相撲甚句の始まりと半藤さんが言っている。

もっと色っぽいのも載っていた。

風かおる 土俵の上のあでやかは
 四つに組んだる 大角力

 しっぽり汗に 水入れて
 はなれられない 二人の仲は

 あの手この手の 裏表
 ても男らし やぐら落としの 仇姿
 

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五月の読書

5月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4191ページ

今月のベストは「夜は短し歩けよ乙女」

はじめてのお伊勢まいりー神様の声を聴くサンクチュアリ・ガイドーはじめてのお伊勢まいりー神様の声を聴くサンクチュアリ・ガイドー
お伊勢参りの一参考書として。何をどう感じるかは個人の自由で、これにはこのようなパワーがとかあれはスピリチュアルうんたらかんたらでなどと押しつけがましくされるのは合点がゆかぬ。
読了日:05月29日 著者:いしかわ かずたか
荷風さんの戦後 (ちくま文庫 (は24-12))荷風さんの戦後 (ちくま文庫 (は24-12))
荷風の生き様と、それに心頭する半藤。荷風を語りつつ、半藤の昭和・戦後に対する思いがところどころ顔を出す。荷風先生の生き様は今ひとつリアリティがないけれど、半藤の思いには感じるものがあります。
読了日:05月28日 著者:半藤 一利
粋にいなせに三津五郎粋にいなせに三津五郎
う むー。三津五郎の舞台は安定感があって嫌いじゃない。が、この人自身を好きにはなれないかも。襲名直前の離婚のくだりや幼い頃の話など自己愛的。近くにい たら仲良くはなれないけど、世の中こういう人もいないと成り立たないなと思う人物。上から目線。1987年の車引で時平の我當が牛のアクシデントの騒ぎに 怒って「下手ウルサーイ!」と怒鳴ったというエピソードはウケタ。
読了日:05月27日 著者:坂東 三津五郎
江戸歌舞伎の怪談と化け物 (講談社選書メチエ 421)江戸歌舞伎の怪談と化け物 (講談社選書メチエ 421)
浅い。今更このようなテーマで書くならもっと面白いこと言わないと。どこぞの誰がこう書いていたとただ羅列されても退屈なだけ。
読了日:05月25日 著者:横山 泰子
やんごとなき読者やんごとなき読者
読 書の喜びによって自我を再確認する人、読書を意味ある行為と思わない人の対比が鮮やか。活字中毒としては当たり前のことばかりだけど、イギリス女王には全 て新鮮だったのでしょう。作品のテーマから言えばイギリス女王という設定は絶対必要ではなかったかもしれない。でもイギリスのスノッブな香りは私は好き。
読了日:05月24日 著者:アラン ベネット
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
独特な文体についていけないかもと思って手が出ないでいたけど、途中からはまった。またしても京都ファンタジーじゃないですか。李白さんの電車などは「千と千尋の神隠し」みたいなイメージで読んでいた。
読了日:05月21日 著者:森見 登美彦
四谷怪談―悪意と笑い (岩波新書 黄版 264)四谷怪談―悪意と笑い (岩波新書 黄版 264)
伊右衛門と直助の悪の形、対抗するお岩の顔は醜くなければならなかったという点肯ける。脇役がやたらとしゃべる序幕の解説が目の前で芝居が繰り広げられているようで好き。小林恭二の四谷怪談よりもこっちが面白い。
読了日:05月20日 著者:廣末 保
坂東玉三郎 すべては舞台の美のために坂東玉三郎 すべては舞台の美のために
読んだというかなんというか。しかし一男性をかくまで美しいと思わせる魔法があるんだと思わされた。
読了日:05月20日 著者:坂東 玉三郎
東京人 2009年 06月号 [雑誌]東京人 2009年 06月号 [雑誌]
表紙の大鵬の格好良さったらない!内舘牧子特注の相撲帯はうらやましいが、対談の内容はうっとうしい。もうちょっと素直に楽しんだらいいのに。
読了日:05月10日 著者:
新釈四谷怪談 (集英社新書 454F) (集英社新書)新釈四谷怪談 (集英社新書 454F) (集英社新書)
今 まで四谷怪談の登場人物についての違和感、特に直助とお袖の矛盾した行動の意味などがよくわかった。南北独特の貴賤・男女・倫理ひっくるめた世界観の逆転 についての説明も頷ける。でも主題であるお岩の存在についてはたっぷり色々言ったあげくに「虐げられた江戸女性の受難と復活の物語」云々というのでは ちょっと・・・。何とも納得出来ない気分が薄れないうちに廣末保版「四谷怪談」を再読したい。
読了日:05月10日 著者:小林 恭二
東京文芸散歩 (角川文庫)東京文芸散歩 (角川文庫)
文学文学気取ってなくてとても面白い!引用作品の中の、生き生きとしたその土地土地の息づかいに興奮。
読了日:05月07日 著者:坂崎 重盛
おばさんとトメ (BIRZ EXTRA)おばさんとトメ (BIRZ EXTRA)
かわいすぎて悶絶。
読了日:05月06日 著者:くるねこ大和
探求この世界 2009年4-5月 (2009) (NHK知る楽/月)探求この世界 2009年4-5月 (2009) (NHK知る楽/月)
入門編であまり目新しい情報はなかったけれど、松井今朝子の歌舞伎話はいつでも十分楽しめる。表紙と題名が特に良い。
読了日:05月06日 著者:松井 今朝子
使ってみねぇ本場の江戸語 (文春文庫)使ってみねぇ本場の江戸語 (文春文庫)
引用が限定的ですごくつまらない。筆者のコメントも由来にまでは踏み込めず、なにかというと現代と比較して浅い皮肉をいうばかり。どれも使ってみたくない言葉ばかり。
読了日:05月05日 著者:野火 迅
伊勢神宮 神の森に参る旅 (ランダムハウス講談社MOOK 大人の歴史巡りシリーズ 1)伊勢神宮 神の森に参る旅 (ランダムハウス講談社MOOK 大人の歴史巡りシリーズ 1)
とにかく今伊勢!来月行くのでむさぼり読む。
読了日:05月05日 著者:ランダムハウス講談社 編
心中への招待状―華麗なる恋愛死の世界 (文春新書)心中への招待状―華麗なる恋愛死の世界 (文春新書)
藤十郎の曽根崎心中を初めて観たので再読。九平次の「悪」に対する違和感の答えがあった。
読了日:05月04日 著者:小林 恭二
天使と悪魔―ヴィジュアル愛蔵版天使と悪魔―ヴィジュアル愛蔵版
ヴィジュアル愛蔵版で再読。これとダヴィンチ・コードは写真入りに限る。臨場感が半端なし。高いがの。
読了日:05月02日 著者:ダン ブラウン
鹿男あをによし鹿男あをによし
叙情あふれるー。シュールなストーリーにクールな女子とまぬけな男子の組み合わせも前作から引き継いでいて、前作気に入ったらこちらも絶対はずれではないかと。そうだよ鹿って美しいものね。
読了日:05月02日 著者:万城目 学

読書メーター

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4月の読書

4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3688ページ

中毒性のあるこのサイト。どんどん冊数が増えていく気がする。今月のBESTは「東京おぼえ帳」か「旅する巨人」か「日本故事物語」か「神経内科医の文学診断か・・・ってオイ。ワーストは「中世奇人列伝」の徹底した非奇人感か「女装と日本人」の強烈な歴史的底の浅さか。

女装と日本人 (講談社現代新書 1960)女装と日本人 (講談社現代新書 1960)
全体的に浅くて、残念。
読了日:04月29日 著者:三橋 順子

東京おぼえ帳 (ウェッジ文庫)東京おぼえ帳 (ウェッジ文庫)
旧かな使いなのに読みやすい。うそかほんとか梨園や花柳界のゴシップ満載で明治・大正・昭和初期の香りが生々しいほどに感じられる。カバーデザインも思わず手に取りたくなる。
読了日:04月23日 著者:平山 蘆江

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三
渋沢敬三と宮沢常一との融合の奇跡。宮本常一についてはまだまだ情報収集中、でかさが実感できない。それよりも渋沢敬三のパトロネージュ精神の底にある葛藤の大きさ・・・。もっと敬三について知りたい。
読了日:04月21日 著者:佐野 眞一

こだわり人物伝 2009年4-5月 (2009) (NHK知る楽/水)こだわり人物伝 2009年4-5月 (2009) (NHK知る楽/水)
角聖常陸山と木鶏双葉山の対比に注目。その他には若き頃の閣下に送られた春日野理事長の律儀な手紙と、またそれを学園祭のネタに使った閣下の策士ぶりだ。
読了日:04月17日 著者:デーモン小暮

日本人の知らない日本語日本人の知らない日本語
イギリス人ジャック・・・やるわね。
読了日:04月16日 著者:蛇蔵&海野凪子

日本故事物語 上日本故事物語 上
池田弥三郎好き!どの蘊蓄もしゃれていて読みやすい。もっと彼の作品が読みたくなりました。橋本治と岡田嘉夫は別になくて良し。
読了日:04月12日 著者:池田 弥三郎,橋本 治

團十郎の歌舞伎案内 (PHP新書 519) (PHP新書 519)團十郎の歌舞伎案内 (PHP新書 519) (PHP新書 519)
あぁ団十郎が講義すると確かにこんなんだろうなぁと感じられる適度なまとまりのなさ。父のこと、息子のことについての言及がソフトながら核心をついていて興味深い。
読了日:04月12日 著者:市川 團十郎(十二代目)

古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)
「まれびと」あたり、特に柳田論との対比について興味深く読む。がしかし一体論なぞは難解すぎて息切れ。
読了日:04月12日 著者:中沢 新一

都と京 (新潮文庫)都と京 (新潮文庫)
常体と敬体の無秩序な配列を心地よい「酒井テムポ」と感じるかどうかが評価の分かれ目かと。どっちでもいいけど「ミヤコ」への視線はおおいに共感できました。
読了日:04月10日 著者:酒井 順子

西欧精神医学背景史 (みすずライブラリー)西欧精神医学背景史 (みすずライブラリー)
所々空恐ろしくなるほど理解出来なくなるのはなぜ。怖い怖い。歴史と精神医学をさらに学ばねばなるまい。
読了日:04月08日 著者:中井 久夫

私の履歴書 最強の横綱 (日経ビジネス人文庫)私の履歴書 最強の横綱 (日経ビジネス人文庫)
壮絶な人生。特に初代若乃花はすごい。貴ノ花以外にも角界に入った弟がいたとは。
読了日:04月06日 著者:時津風 定次,大鵬 幸喜,二子山 勝治

中世奇人列伝中世奇人列伝
けだるい。
読了日:04月04日 著者:今谷 明


神経内科医の文学診断神経内科医の文学診断
医者には文系の才能が必須であるということを再確認。こんなステキな人の講義を受けていたのになんと無駄な時間を過ごしたのだ我々は。
読了日:04月02日 著者:岩田 誠

悪人列伝―中世篇 (文春文庫)悪人列伝―中世篇 (文春文庫)
パンチに欠ける悪人共だが、ドラマチックではある。あと2巻。
読了日:04月02日 著者:海音寺 潮五郎

読書メーター 

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「日本故事物語」 池田弥三郎

池田弥三郎は前に「日本の幽霊」を読んでいて、分かりやすくて好印象だった人。
その人の復刊本。

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ハードカバーだし、「岡田嘉夫 絵」も「橋本治 解説」も気に入らなかったけど、中身には満足。押しつけがましい蘊蓄披露ではなく、書き手の博識ぶりに素直に引き込まれる。

この世にては逢わず 
かの世にても逢わず 
三世過ぎての後 
天に花咲き 
地に実り 
人間絶えし後 
西方弥陀の浄土にて我を待つべし

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3月の読書

3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3321ページ

悪人列伝 古代篇 (文春文庫)悪人列伝 古代篇 (文春文庫)
表紙デザインが秀逸で、やはり悪人には物語性があるなぁと思う。合戦の場面の盛り上がり方がすごい。でもいくつか誤植と誤謬ある気が。
読了日:03月27日 著者:海音寺 潮五郎
聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC)聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC)
勢い落ちない3巻目。ネタはさらにディープに。
読了日:03月25日 著者:中村 光
岩倉具視―言葉の皮を剥きながら岩倉具視―言葉の皮を剥きながら
永井路子の集大成がこの小男・・・?権謀術数の面白さはあるかもしれないけれどロマンに欠けたなぁ。
読了日:03月24日 著者:永井 路子
岩倉具視 (幕末維新の個性)岩倉具視 (幕末維新の個性)
読了日:03月24日 著者:佐々木 克
ホルモー六景ホルモー六景
さりげなく壮大な恋愛短編。こういうスピンオフ大好き。
読了日:03月19日 著者:万城目 学
歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)
リズムよく煽る著者の語り口が好き。またこの本をきっかけに新しい興味が広がる。サラエボで暗殺されたゾフィに注目。
読了日:03月18日 著者:中野 京子
ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
ミステリーではなくSF。しかもそのSF部分いるかね?
読了日:03月15日 著者:海堂尊
ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
どうだリアル医療業界だろうと押しつけられている感がいや。でもこれからどうなるのかは気になる。
読了日:03月15日 著者:海堂尊
鴨川ホルモー (角川文庫 ま 28-1)鴨川ホルモー (角川文庫 ま 28-1)
愛すべきシュール青春小説。京都の風情とチョンマゲ男のミスマッチが最高。最後までチョンマゲでいて欲しかったな。
読了日:03月15日 著者:万城目 学
幕末の天皇 (講談社選書メチエ)幕末の天皇 (講談社選書メチエ)
面白い!孝明天皇が通商条約に反対したのは世界情勢に無知だったのではなく祖父である「光格天皇以来始まった神聖な皇統意識・君主意識の存在を見逃してはならない」。端々に光る微妙な面白コメントも見逃せない。
読了日:03月12日 著者:藤田 覚
殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)
だからなんなんだという感じ。斬新な題名とテーマだけど、ほんとそのままに延々と貴族の暴力沙汰が記録されているだけでした。
読了日:03月12日 著者:繁田 信一
ロートレック荘事件ロートレック荘事件
十数年ぶりの再読。ネタを知ってから読むとさらに混乱させられた。ミステリーの面白さを教えてもらった本。単行本はカバーデザインも秀逸でした。
読了日:03月08日 著者:筒井 康隆
十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書)十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書)
ものすごい資料量から得られたれた点を結ぶ、著者の想像力があらぬ方向すぎて引きました。序で著者も書いている通りドキュメンタリーでも小説でもないくその全てだそうです。その割にはあたかも自分の考えが事実のような書きっぷりが不愉快。それなりに歌舞伎の歴史を知ってから読むべき。
読了日:03月05日 著者:中川 右介

読書メーター

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2009.2月の読書 

2月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3245ページ

先々月から使っている読書メーター。色々読書欲を煽る機能があって面白いです。1ヶ月の読書成果を教えてくれるわけですが。少ないわね・・・。

 

華氏451度 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-1)華氏451度 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-1)
怖い怖い!現実の話のようです。「ザ・ギザー」にも通ずる現代風刺。
読了日:02月26日 著者:レイ・ブラッドベリ
東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)
土地には力がある。土地の力を地霊と呼び、その変遷を語る本。時々イカした個人的コメントをいれているのも好感もてます。
読了日:02月25日 著者:鈴木 博之
アップルの人 (新潮文庫)アップルの人 (新潮文庫)
最初はいつもの宮沢節だけど、後半ちょっとくどくなる。「そんなことはどうでもいい」というお決まりくだりは好きなのにうざく感じてしまうところあり。
読了日:02月25日 著者:宮沢 章夫
相撲今むかし相撲今むかし
読了日:02月22日 著者:和歌森 太郎
崩御と即位―宮中で何が起こっていたのか崩御と即位―宮中で何が起こっていたのか
とても興味深いテーマだけど、時間軸が統一されてないので読みにくいかな。憶測とは言え近代天皇の心理にしつこくせまった本は少ないかもしれない。
読了日:02月22日 著者:保阪 正康
大相撲の経済学 (ちくま文庫 な 37-1)大相撲の経済学 (ちくま文庫 な 37-1)
経済学の視点から角界の不条理を論じてるのが面白い!一見無意味な制度も今まで生き残っているからには何かしらの根拠があるんだなぁと感心しました。
読了日:02月09日 著者:中島 隆信
重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)
読了日:02月08日 著者:伊坂 幸太郎
昭和天皇の履歴書 (文春新書)昭和天皇の履歴書 (文春新書)
あとがきの父から子への手紙が意味深い
読了日:02月05日 著者:
ネクロポリス 下 (朝日文庫)ネクロポリス 下 (朝日文庫)
読了日:02月01日 著者:恩田 陸
昭和天皇 三十二の佳話 (じっぴコンパクト)昭和天皇 三十二の佳話 (じっぴコンパクト)
読了日:02月01日 著者:加瀬 英明
明治のお嬢さま (角川選書)明治のお嬢さま (角川選書)
男尊女卑というイメージを基に書かれている雰囲気に少し反感
読了日:02月01日 著者:黒岩 比佐子

読書メーター

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「華氏451度」レイ・ブラッドベリ

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去年からのお気に入り、佐野眞一が解説と帯を書いていたのが目について読みました。私の人生を変えた一冊「ザ・ギバー 記憶を伝える者」に通じる現代社会風刺。

書物を一切禁じて人間の思考をコントロールしようとしていた近未来のお話。主人は書物を見つけ次第焼き尽くす焚書官。まず焚書ってどう読むのかわかりませんでしたけど、「ふんしょ」でした。なんで「木に火」と書くのに音読みが「ふん」なのか納得行かない。「たきび」の方がよっぽど雰囲気ありますね。猫の音読みが「ビョウ」なのと同じぐらいお尻が落ち着かない感じです。

物語の途中で体制側の人が焚書に疑問を持ってしまった主人公に「書物をなくすことでいかに統一された穏やかな世界が維持できるか」ということを自信満々に説くのですが、それはそのまま「いかに書物によって人間の想像力が養われ、自由な論議ができるか」ということを示しているのだと思いました。

続きを読む "「華氏451度」レイ・ブラッドベリ"

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「大相撲の経済学」 中島隆信

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面白かった~。競争市場の原理とか経済学の視点から大相撲特有の制度を論じているところが目から鱗でした。かねがね相撲協会や横綱審議委員会のあり方や部屋制度などについて疑問に思っていたことが明らかになった。なんとなく昔からそうだからさぁ・・・みたいなことではなく、現代まで引き継がれているってことはそれなりに利得があるからなんだなぁ。

解説は舞の海ですよ!ここ注目!!

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「昭和天皇の履歴書」 文春新書編集部

帯に使われていた13歳の迪宮の写真で購入決定。かねがね明治・大正・昭和戦前の歴史的うねりが気になっていた私には良い復習のお供になりました。迪宮・皇太子裕仁・昭和天皇が何歳の時にどんなことが起こっていたのか、またその時に深く関わっていた人物のエピソードも交えてまとめられています。

特に印象に残ったのは、あとがきにあった天皇から皇太子明仁(正しくはまだ皇太子ではなかったかな?)への手紙。昭和20年9月9日、当時奥日光に疎開していた息子にあてて書いたものです。
「手紙をありがとう しっかりとした精神をもって 元気で居ることを聞いて喜んでいます」から始まって「拍子抜けするほど」完結に敗戦の理由を書いています。

「皇国を信じすぎて英米を侮ったこと」
「軍人が精神に重きを置きすぎて科学を忘れたこと」
「軍人が大局を考えずに進むを知って 退くことを知らなかったこと」

この手紙日付、戦艦ミズーリでの降伏文書調印からわずか7日後のことですよ。ここまで状況を客観的に評価できる人を中心に据えながら、どうして日本は戦争に突き進まざるを得なかったのか。逆に言えば、今は誰だって当然戦争なんて悪だ無益だと思っていても、何かしらの大きな民衆のうねりがあれば抗うことは難しいのかもしれないと怖くなりました。

ネットでこの手紙のことを調べていると皇后から皇太子への手紙もありました。そちらもあふれんばかりの愛情が手に取るように伝わってきます。なんのかんの言ってもこの人たち、家族だったんだなーと思いました。

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「誘拐」 本田靖春

東京オリンピック前年に起きた吉展ちゃん事件の真相。度重なる警察捜査の失態で迷宮入りしかけたところを、執念の捜査によって犯人逮捕と被害者死体発見という結果をもたらした。戦後高度成長中、その波に取り残されかけた台東区入谷の密集住宅地で起きた誘拐事件。

現場に居合わせた人物描写がかなりミクロの視線から始まって、事件の全貌を描いている。あまりに詳細だから、全部が全部ノンフィクションじゃないのかもしれん。でもミステリーとしても超一級、もちろん警察小説としても面白かった。私はこの事件の結末を知らぬまま読んだからよけいに鳥肌立った。しかも事件現場に近いとこに住んでいるから、あああの角で犯人を取り逃がしたわけねとか想像しながら読めた。

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「雄気堂々 上下」 城山三郎

佐野眞一「渋沢家三代」を読んでからめっきり渋沢栄一フリークになった。渋沢関係の書物は逃さず読みたい。見つけたのがかの経済小説の雄・城山三郎氏の「雄気堂々」。上下巻ちゃんと読んだけど、渋沢栄一の公的仕事に重きが置かれているので、佐野・渋沢を読んだあとの私にはやや物足りない。もっと人間くさい、家族関係に悩んだ栄一が読みたいんだ。

そんな中でも注目点はここ。

明治4年(1871年)の岩倉使節団の件。この時日本で留守を預かった中に渋沢栄一もいたわけだけど、すごいなと思ったのはこのそうそうたる面子の年齢でした。
年齢です。

太政大臣 三条実美 35才

参議 西郷隆盛 45才

参議 板垣退助 35才

左院議院長 後藤象二郎 34才

外務卿 副島種臣 44才

左院副議長 江藤新平 38才

参議 大隈重信 34才

大蔵大輔 井上馨 37才

兵部大輔 山県有朋 34才

西郷さんと副島さんは別格にしても、こんな風に歴史のキーポイントで30代の男盛り達が新生日本を今まさに作り上げようとしていたんだなと感じました。「日本史」で学ぶように、「線」として歴史を見ると山県有朋なんていつでも老獪な政治家という印象しかないけど、この「点」のときは血気盛んな若武者の範疇だったのかも。

倉富勇三郎の日記にも出てくる三条実美は、政治的能力は皆無だったのに朝廷側としてちょうどいい立ち位置にいたもんだから幕末から新興勢力に良いように扱われて、肩書きだけはどんどん偉くなっていった人。そんな人もまだ35才か・・・。

いかに当時と今とは平均寿命が違うとはいえ、もうすでに同年代の自分としては考えるものがあります。未だになんにも成してないわ・・・。

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「皇族誕生」「闘う皇族」 浅見雅男

「皇族誕生」
江戸時代、4つしかなかった「宮家」は明治以降激増する。その背後には明治天皇の「皇統断絶」への不安があった。元勲たちの思惑、既得権を得た新皇族との駆け引きを通し、近代日本に出現した特権階級の素顔に迫る。

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「闘う皇族」
戦後消滅した十一の「宮家」。彼ら「皇族」とはいかなる存在だったのか?昭和天皇の良子皇后ご実家として知られる「久邇宮家」は、戦後、他の宮家と共に皇籍離脱し姿を消した。朝彦親王に始まる久邇宮家の個性的な三代の当主に光をあて、戦前、「皇族」とはいかなる存在だったのかに迫る。

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「闘う皇族」方が先に出版されていたけど、読んだのは「皇族誕生」から。

どちらも面白かったなぁ。いつの時代も上流階級のスキャンダルは庶民の注目だけれど、それよりも登場人物達の、体面とか古式を重んじすぎるが故のてんやわんやがもう傑作。

「皇族誕生」の方は結構シリアスで、明治以降雨後の竹の子ように急増した宮家の男子が軒並み軍人となり、そのことが戦争の悲劇的結末を助長したみたいなこと書いている。しかしもうそんなことはさておき、「闘う皇族」における久邇宮家三代の突飛な発想と行動と、元老はじめそうそうたる政治家や宮内省の面々が右往左往する様がまるで喜劇。著者の突っ込みもさりげないながら、かなり冴えてます。Amazonにあるような内容紹介ではこの面白さが全然伝わらないよ。モッタイナイ。

次に読むのは佐野眞一「枢密院議長の日記」。

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「枢密院議長の日記」 佐野眞一

もうマジやばい。すでに私の今世紀最高的面白さ。

最初に出会った時はどうせ引用がやたらと多いだけの退屈な歴史書だろ・・・と思って素通りだったのに、今ではもう読み終わるのがもったいなくて途中から何度も読み返すほど気に入ってしまった。

まずとにかくステキなのが、題材になっている枢密院議長・倉富勇三郎自身。帯にも使われたこの気の抜けた佇まい。こんな顔の人の日記にヒョコヒョコ軽い感じで出てくるのが、山形有朋はじめ渋沢栄一、正力松太郎、柳田国男、などなどそれはもうそうそうたる顔ぶれ。このギャップ自体がなんとも言えない味になっている。

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次に良いのが、佐野眞一自身がこの人の日記を大いに楽しんでいるところ。日記本文の、やたらと滋味溢れすぎて単なるボケになっているところにすかさず突っ込んでいる。これがあの「東電OL殺人事件」を書いた人の突っ込みとは思えないほど楽しげ。

この倉富さんは福岡出身。お父さんは儒学を学んでいたところ、事情あって農家へ婿入りした。倉富さんが漢詩を作らなかっただけ勘当言い渡したり、非常に厳しい教育パパだったよう。とにかく勉学に専念すべしというのはいいにしても、友達と飲み屋に入っただけで激怒するお父さんと、それにいちいち思い悩む若き倉富さんのくだりも傑作です。

実はこのお父さんは大分は日田、咸宜園で学んでいたことがあるとのこと。おお、まさしく先月訪れたばかり。なんという偶然。
お父さんと共に咸宜園で学んだ同期には三谷幸喜作「彦馬がゆく」の主人公・上野彦馬や三谷幸喜が特別出演した”村田のおでこ”大村益次郎がいた。大村益次郎って靖国神社のやたら台座が高い銅像の人だ。私がいつも間違いそうになるのは、京都三条で土下座している高山彦九郎だ。

また倉富さんは枢密院議長だったけれど、彼の前任は穂積陳重。穂積はもちろん「日本民法の父」と賞されるほど有名な人で、しかも奥さんはあの渋沢栄一の長女で「穂積歌子日記」を残した人だ。この日記も一時期異常なほどにはまって読みふけった私。何かと人様の日記を読むのが好きらしいということがわかった。

何かの拍子で興味がわいて本を読んでは発見し、さらに興味の対象が芋づる式に広がってはまた本を読む。全く別の点からスタートした線があるところでがっつり結びついたりするから面白い。

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「ドキュメント 日本帝国最期の日」

しょぼいきっかけで切ないが、NHK「その時、歴史が動いた」のシリーズ日本降伏「帝国最大屈辱ノ日ナリ」を観てから、ポツダム宣言受諾支持派と本土決戦派が激しい論戦を交わした末に昭和天皇の決断から受諾に至ったという御前会議に興味が出てきていた。関連の本を探そうと思っていたところ。

たまたま大分に帰省した時、図書館の郷土史コーナーをぶらぶらしていたら、ちょうど例の終戦直前の日本を描いた本を見つけた。

参謀総長梅津美治郎と戦争の時代/清原芳治著」
昭和20年・慟哭の大分の群像/清原芳治著」

のんびり読むには重すぎたけど、衝撃の事実発見。
戦艦ミズーリで降伏文書に署名した日本政府全権・参謀総長梅津美治郎と後の外務大臣重光葵は共に大分県出身だったんだって。しかも興味津々だった例の御前会議には梅津と共に、陸軍大臣阿南惟幾と海軍大将豊田副武という二人の大分県出身者が出席していたんだそうな。
九州一どこにあるかわかりっこない県、目立たない存在だと思っていたのに、昭和にはそんな歴史的場面に何人もの県人が立ち会っていたとはね。

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その流れで今読んでいる本。消費税3%だった頃に出版、返品されもせず良く残っていたことよ。初めて入った文華堂書店で見つけたけれど、なんとなく改めて新刊書店で買った。3200円。

容赦ないカバーデザイン。御前会議前後のことが詳しく書かれていて、読み応えがあり。玉音放送直前のクーデター未遂の件など、生々しくて怖いくらい。


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文藝春秋

生まれて初めて文藝春秋を自分で買いました。

昔寝台列車で東京へ行く時なんかに母親がよく買っていたのを思い出しました。興味なかったんだよね~分厚いだけじゃん!って思っていたような。

今回買ったのはもちろん、「追悼 これでいいのだ、赤塚不二夫」というタモリの寄稿。あの弔辞も全文掲載されています。読めばタモさんの芸の素地がちょっとだけ見えた気がします。予定調和でない面白さ、着地点のない出しっぱなしのギャグ。

それと「新・東京裁判 国家を破滅に導いたのは誰だ」というディスカッション。冒頭に半藤一利という人の「私は東京裁判を傍聴したんです」という言葉で60年が近いのか遠いのかわからなくなり、めまいを感じました。

そもそも先々週のNHK「その時歴史が動いた」で日本降伏をテーマにしていたのをかぶりつきで見たので興味があったのです。あの戦争についてはいろんな人の意見があって、一つの断面だけは全く別の解釈がされてしまう。我々は白黒つけることよりもそのいろいろな断面というやつをよく知ることが大切だろうと思います。もっともっと明治・大正・昭和のことが知りたいです。

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「ユージニア」 恩田陸

北陸でおきた凄惨な大量毒殺事件を関係者の証言だけで構成。
どこかで読んだことある形式だなと思ったら有吉佐和子「悪女について」でした。

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恩田陸は本当にはずれがないなぁ。言葉のリズムの美しさと登場人物がやたら多用する比喩の多彩さが実は好きです。

しかしこの作品は中盤ぐらいから「この後のボリュームで種明かし無理なんじゃあ・・・」と嫌な予感がしていました。予感的中。そうきたか!

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今回のクラフトさん。恩田陸には青色が似合う。

 

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「巨怪伝-正力松太郎と影武者達の一世紀- 上下」 佐野眞一

やっと読み上げました。足かけ約3ヶ月・・・なんと海を渡りマレーシアでも読まれた(私だけに)大作です。

プロ野球の父・原発の父などなど数々の業績を今も讃えられる正力松太郎、その裏には彼に引き寄せられた影武者達の大いなる仕掛けがあったのです!

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九回裏、背番号3・長嶋の放ったサヨナラホームラン―昭和三十四年、昭和天皇を迎えた“天覧試合”の劇的な幕切れは、その時天皇の背後に座っていた一人の 老人にとって過去の恥辱を雪ぐことを意味した。その男・正力松太郎。読売新聞、日本テレビ、巨人軍の上に君臨し、大衆の欲望を吸いつくした男を描く大河ノ ンフィクションの傑作。


読売グループの創始者・正力松太郎の一生。あの戦後最大のスーパースター長嶋を世に出した天覧試合のくだりを読んだのは丁度移動中だったのだれど、ところかまわず鳥肌達、かつ泣いたよ。その一瞬の緊張・興奮、戦後復興の象徴。数十年経って味わった私でさえ感動っで乗り過ごしそうになったんだから、実際その場に居合わせた影の立役者、正力の影武者達の感慨はいかほどだったでしょうか。

正力の途轍もない我執、それに巻き込まれた男達はそれぞれ本来なら歴史に名を残すべき「読売グループの興隆、日本プロ野球や原発の誕生」などを成し遂げたにもかかわらず、そのほとんどが大正力の名の下に葬り去られた。というのですよ!この影武者達の格好良さといったら。名を残さず消えゆく男達の清々しさが強烈に伝わってきます。彼らの生き様を書き残すことが著者の目的だったんだと思いました。

それに比べて正力の醜さがものすごいです。嫉妬、権威欲、無知。
でも彼ら影武者達は結局正力の意のままに動くことでしか自分達の望みを叶えることは出来なかったのでしょうな。そういう意味で影武者にとって正力はこの時代になくてはならない「優秀な駄馬」だったんだと思いました。

歴史に名は残らなかったにせよ、影武者達の最期は「自分たちでやり遂げたのだ」という自足の境地であったのに対して、正力は常に自分の欲望の実現を望みそれに邁進し、それがかなえられると、それらはさらに次の目標への発火点となり・・・死ぬまで満ち足りるということを実感しなかったんだと思います。


読むのにもかなりエネルギーを擁する作品ですが、正力の歴史は明治・大正・昭和と激動の日本史そのままなのでそこかしこに有名人が出てきて本当に面白いです。
かるーい感じで白州次郎が出てきたり、日本テレビがカラー放送の実験放送を始めた時に当時千葉大学教授の中山恒明の肺ガン手術を収録したなんてところも私にはとても感慨深いです。

劇的なホームランでの幕切れの後、昭和天皇が無事に退席した直後、同席していた感無量の正力が貴賓席で思わず転倒したというエピソードがウケました。こけんなよ。

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「忍びの国」 和田竜

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「のぼうの城」の第2弾。

伊賀者のお話。まー2作目の常でどうしてもデビュー作の衝撃には適わないわねー。

テンポの良さや言葉使いの巧みさはとても好き。まさに忍びの者が枝から枝を駆けめぐるようなスピード感です。信長次男の信雄の葛藤などはわかりやすくて共感できるけど、その他登場人物の行動の裏付けがどうも浅くて納得行かなかったかな。でも読後感は清涼。

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次に読んでいるのは「明治天皇 ドナルド・キーン」
季節先取りの紅葉がお気に入りなので、またこんなカバーになりました。

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「治療島」セバスチャン・フィツェック

2006年ドイツのベストセラー。

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テレビ番組でも有名なイケメン精神科医の愛娘が原因不明の難病の末、突然行方不明に。4年後失意に沈む父親は気を紛らわすために一人北海の孤島の別荘へ。そこに訪れた謎の美女~。自分は「統合失調症」であり、治療を受けに来たという彼女。しかし彼女が話す「妄想」は娘が失踪した様子とうり二つだった~デンデン。

もう講談口調になりかけ。

前半は不気味な静けさ。後半に入って怒濤の展開です。精神科医としては「うむ、まあ・・・アレだね」と口ごもるところも多々あるし、ストーリーのつながりが今ひとつかなと思う。けど、どんでん返しの連続は確かにページを捲る手を休むことができないです。
訳者解説では何度も読み返すべし!と書いてあるので、一見関係ないエピソードも実は計算された伏線なのかも。

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「1900年のハリケーン」 エリック・ラーソン

1900年9月8日にアメリカ・テキサス州ガルヴェストンを襲った未曾有のハリケーンの記録。ハリケーン直撃の日前後を一人の気象観測官の生活を軸にして淡々と綴っています。 その冷静な語り振りでもって、想像を絶する被害がより一層恐怖に感じられます。当時の気象予想技術の未熟さはしょうがないし、天災の恐ろしさは突然見舞われるところにあるんだが。趣旨としてはほぼ主人公である気象観測官アイザックの科学者としての尊厳や奢りとがない交ぜになった証言記録、アメリカ本土に達する前にキューバで被害があったことを明らかに意図的に隠蔽した政治的思惑とかが重要視されている感じ。

ここ数日続く夜間の豪雨の中読んだら、怖くて寝られませんでした。

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「砂漠」 伊坂幸太郎

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青春像を活写・・・うんたらかんたら。というありきたりな帯のフレーズと単行本の表紙イラストが嫌で嫌でしょうがなくて、今まで手に取らずにいた伊坂本。伊坂幸太郎の本は予想をいつも良い意味で裏切るのはわかっているけど、これだけは・・・と思っていた。今回はノベルズ版で表紙も変わったので購入。

大阪まで新幹線に乗る際にどうしても読みたいと思う本がうちになくて、しょうがなくこれを選んだという理由もある。

まー予想通りの展開。ごく普通の生活にちょっとした偶然の大きいヤツが混ざり合う展開だし、ちょっと奇妙な論理を展開する男がうんざりされつつも、みんなを巻き込んでのもいつも通り。

マンネリだわよと思うけど、言葉の連なりが心地よくていくらでも読み進められる。やっぱり好きだー。

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仏本

みうらじゅんといとうせいこうの見仏記からが私の仏ブーム。

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大人のOFF別冊。
説明がちょっとくどいですね。
大人のOFFだけに。
何かというと白洲正子を持ち出すところが鼻につきます。

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主に国立博物館所蔵の仏が載っています。フランクな口語調で仏の基本から応用までを説明。

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「聖☆おにいさん」そうとう面白い。細かい宗教コネタを知っていれば知っているほどはまります。どこか彼方からクレーム来ないのかと勝手に心配

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中野京子本

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「名画で読み解く ハプスブルグ家12の物語」

「危険な世界史」

書店でおっと目に入って、あっと言う間に読み上げてしまった。切ない。新書の方はベースによく知られた絵画を置いて、ヨーロッパ随一の名家の悲喜こもごもが書かれています。「危険な世界史」は自身のブログに掲載したものを編集したもの。著者もあとがきで確かスーラの点描のように・・・と書いていたけど、ほんとに一つ一つのエピソードが細かくあっけない。

断然面白かったのは新書の方。なぜならハプスブルグ家という一軸に沿って書かれているから。人物名は角界の親方名跡並に誰が誰やら混乱の極致ですが、栄枯盛衰の流れがあってのめり込めます。絶対オススメ。もう一方は・・・まさしくブログを読んでいる気分です。もっと知りたい!そこで終わっちゃ気持ち悪い!って感じ。

ところでそのブログのタイトルがですね。

「ベルばらkidsぷらざの”世界史レッスン”」

中野京子の本はとっても大好きなんですよ。大好きなんだけど、こればっかりはもう。

それはそれとして、どの著作も帯が扇情的ですね。「怖い絵」の時もすごいなと思ったけど、新書のエリザベートにはやられました。本文に写真で残された本人が掲載されています。これは本当に嘘偽りなく絶世の美女ですな。きりっとした目元も正しく描かれています。写真の時代に入る頃の作品だから、描いた作者もさぞかし気を遣ったことでしょう。



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相撲事典

この間の5月場所で買った相撲事典。
TV観戦しながら、わからないことがあるとパラパラ調べる。
概ね載っていないことがない。
おじさんが勧めていただけある。

さらに喜ばしい点。
調べたところ、なんとの写真が多く使われている!
彼です彼。







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「のぐへぇぇえっ」

舞の海の写真が少なくとも4枚。おそらく横綱以外では一番多く載っている力士かと思われます。なぜか舞の海押しな事典。ラブリー。

画像は「張り手」の図。張られてもラブリー。相手は誰だろう。霧島?前ページ「張り差し」の項、こちらは舞の海が張っている写真が載っています。密かなヒット本です、これ。

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マレーシア その4

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この旅に持っていった本、5泊6日で計8冊。何しに行くんだっつーの。

「悪霊島 上下」 横溝正史
「巨怪伝 正力松太郎と影武者達の一世紀 上下」 佐野眞一
「鬼の研究」 馬場あき子
「私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件」
「フェルメール全作踏破の旅」
「生物と無生物のあいだ」

フェルメールの贋作事件はとても興味深くて、精神病理的にも十分取り上げられる題材だと思う。元々この主人公には実力があったのだろうし、その上に「贋作だと告白すれば『ナチに贋作を売りつけ、一杯食わしたオランダの英雄』と評され、シラを切り通せば自分の作品は『オランダの至宝』として永遠に一流美術館の壁をかざるかも」という心の葛藤はすごいねー。実際彼が描いた作品がフェルメールの贋作かどうかという裁判では意見が二分され、結論一応贋作だということになったけど、その件を読んでいるとそもそも「贋作」ってなんなのかわからなくなる。フェルメールに憧れてフェルメールの作風に似せて描いただけで贋作なのか、フェルメールのサインをまねて入れた時点で贋作になるのか、フェルメール作と偽って売りさばいた時点で贋作になるのか・・・。いやー贋作って本当に面白いですね。
しかも今でもいくつかの作品はフェルメール作として崇められてるかもしれないっていうんだから、なんだかロマン。ロマン?しかしこれを読み上げずに死んだらもうほんとに死にきれないので、ハードだけれど旅の友。図らずも七五調。「フェルメール全作踏破の旅」は参考図書。フェルメールのカラー図が載っているので。

「悪霊島」は島に行くから選んだ。ドキュメンタリーが多かったので、一つ単純な小説がお供に欲しかったというのもある。7月の瀬戸内海というシチュエーションもいい。

「鬼の研究」は私の教科書だから、遠くへ行く時には必ず持って行く。読まずとも持って行く。

「巨怪伝」も読みかけ。日本プロ野球の生みの親・正力松太郎の生涯だけど、こんなに面白いとは思わなかった。渋沢栄一・白州次郎なんかも当たり前のように出てきて、当然実話ながら話の大きさに手が震える。5泊6日でようやく下巻へ突入。

ま、持って行きすぎと言う話。

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怖い絵 1&2 中野京子

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贋作つながりで西洋画関係。

作品が制作された背景や作者の人となりを知りつつ鑑賞するのは楽しい。
表紙のインパクトもすごいし、これは当たるでしょうなー。1&2ともそれぞれ20作品を紹介、十分な解説だけれど面白すぎてまだまだ物足りないぐらい。私が苦手な西洋史の勉強にもなる。

絵の内容そのものがぞっとするほど怖いものや、一見なんでもなくても隠された意味を知るとじんわり怖くなるものなど色々です。第3作も期待。

1の方の表紙、ラ・トゥール「いかさま師」のこの女性山田まりやに似てると思う。2の方の男性はあー誰だろ、絶対見たことあるんだけどなー。山田五郎?ちがうな。

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ファム・ファタル 妖婦論

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作品社 ミ・ヨォンオク著。2940円

フェルメール贋作事件のおもしろさにはまっていて、カラーで作品が載っているものを新宿ジュンク堂で探していたところこれを発見。ういう寄り道でさらに新しい興味がわいてくるから、本当に本屋は面白いわ。単なるランキングだけで迷わず本を選んだり、ネットで欲しい本だけを迷わず買っている人には、味わえない面白さだっつーの。

ま、これはオールカラーなのがそそります。サロメやカルメン、デリラなど有名な妖婦が沢山出てきて、どれも身の毛のよだつほどのエロさに惹かれます。

-愛と性交は、男を誘惑するために女が考え出したもののうち、
                                                    最も洗練され、魅惑的な装飾だ-

                                   ジャン・ボードリヤール 


追記:翻訳の問題なのか、同じ言い回しが異常に多くてちょっとうんざり。「これがファム・ファタルの原型になった・・・云々」という作品が何度も登場する。だからどれが原型なんだ?せっかくの作品の魅力が後半に行くにつれて半減。

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「失踪症候群」他 貫井徳郎

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「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」読み上げた。この装丁は購入せねばなるまいよ。

どの作品も、最初は一見ばらばらの出来事や事件が徐々に凝縮され、もったいないことに後半途中に犯人がわかったりして、ストーリー的には本当に面白し面白し。あー面白しハイハイ。

でもダメ。絶対、ダメ。

とにかく文体というか、言葉の選び方というか、センスないと思う。いちいちひっかかって面白い展開にのめり込めない。こんなにかっちょいい装丁なのにさー。
連作の常でありますが、続編になるにつれストーリー展開に無理が出てきてそういう面でもつらかった。
特に第三作の「殺人症候群」はつらい道のりだった。とにかく登場人物が「こんなところをうろついて目立つわけにはいかなかった」とか「相手に知られるはずはなかった」っつって色んな所をうろつくんだ。テーマは正義と社会悪という重く、なかなか結論の出にくいものなのにものすごい速読しちゃったよ、もったいないモッタイナーイ。


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「占星術殺人事件」 島田荘司

なんと今頃読んだよこれ。
これは確か・・・6、7年前にもらった本ではなかったか・・・きゃつに。もっと前かも。

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「奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作」

げふー。確かに設定はすっごく面白かったなぁ。謎解きなんてどうでもよくなるくらい。

・・・だめじゃん。

「えーもう絶対わかんないー」とかわいこぶりつつワクワクしながら読み進めた前半だったけど、後半の種明かしは正直退屈。足跡が誰んだとか、○○が××でどうしたこうしたとかいう細かいとこは特にどうでも良かった。ていうかここ面白くないってことは本格ミステリ読む資格ねぇなと思いつつ素早く捲られるページ達。すまぬ。

やはり私に本格ものは向いていない。

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人様の本棚

知り合いの先生が開業、クリニックの内覧会に招待されました。すごくモダンな内装でシンプルなホテルのよう。しかしそんな内装よりも注目は蔵書。今時なかなか手に入らないような専門書も沢山あってうらやましい。小田普の「東洋の狂気誌」は早速買わないと。クレペリンの「精神医学百年史」も欲しい。

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などなど。待合室でわいわいやっている中、一人で本棚をバシャバシャ激写していたところ、この棚注目。

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「奇跡が起こる爪もみ療法」てなに?

オートポエーシスだって知らぬ人には全く難解なのに、よりによって爪もみだなんて。しかも奇跡。っていうか「爪もみ療法」って言いにくい。奥が深いぜ。

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「深海のYrr(イール)」フランク・シェッツィング読了

ひー!やはりGW中に読み上げてしまった。

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ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明 した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラ ゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか?

Amazonから引用。
とにかくこれまでにないサイエンスミステリーでした。そして気持ち悪い。当分ロブスターなど魚介類は無理。
謎が明らかになってからは散文的な文章がだらだらと続いて、序盤の興奮がかなり冷めたぞ。読み飛ばしてしまった。でもこれまでのサイエンスミステリーの中では人物描写が独特で、善人悪人それぞれが人間らしい。
面白かったダス。

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「『作品のこころ』を読む」 宮本忠雄

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吉富薬品が趣味で?出した非売品。昔に旧吉富製薬の企業誌に連載されたものを収録したものだそうです。有名な作品から作者の心理を読み解く病跡学の本。病跡学パトグラフィー(Pathographie)ってもともと精神医学的に過去の天才偉人の創造の根源を探るというような学問だったようですが、今では幅広く芸術家なんかも対象になっているらしい。「趣味?」とよく言われますって病跡学好きな人は自嘲気味に言うのでした。

宮本忠雄は自治医科大学の精神科教室初代教授で、病跡学研究の第一人者です。「改訂版によせて」という現自治医科大学教授の加藤敏の言葉によれば、著者は若いときの結核の影響で60才台に入退院を繰り返し、呼吸不全のため気管切開を行いコミュニケーションは筆談によるしかなかったとのこと。この著作はそんな中書き綴られたもので、文字通り遺作ですね。

全編カラーというところが非売品の良いところでしょうか。
途中から著者の思いがダイレクトになってきて、病跡学から離れて行っている感もありますが、精神科医じゃなくでも「ある程度」楽しめるかも。特にレオナルド・ダヴィンチの件。彼の作品と確定されたものは9点を超えないというのが一般的な美術史家の意見だそうで、確かにあらゆる分野において天才的な功績を残したといわれる割には後世に伝わっているものが少ないなと思います。唯一絵画部門でもそのほとんどが未完成と言われているし。

そういうコネタは仕込める一冊なのでした。

ま、でも売れないとは思います私も。

 

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「深海のYrr(イール)」フランク・シェッツィング

ハヤカワ文庫。
上・中・下と分かれていて、ドイツでダヴィンチ・コードを越えた!みたいな煽る帯のコピーにつられて買った。

これ怖い!怖い!
今、中巻だが、GWはこれで終わりかも。
読み終わってもうなされそう・・・。

ぎゃー!!!

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「渋沢家三代」 佐野眞一

日本資本主義誕生の立役者、渋沢栄一とその息子達の物語。綿密な取材をを元に渋沢家の血脈を解き明かす。この綿密な取材っていうのが昔の電話帳調べだったりして、なかなかセンスあるんだ。

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天才的な実業家と遊蕩児、そして学者や芸術家肌の人間が一つの血筋にこんなにも濃密に表すってことがあったなんてね。すごい一族。またその「にこやかなる没落」という終末もかっこいい。これを身内が称して「『ニコ没』どころか、こちらは『いき没』でした。ええ、いきなり没落です」というところ、面白い。こんなユーモアも一族の特徴のよう。

佐野眞一の著作が、さらに読みたくなった。
「旅する巨人、宮本常一と渋沢敬三」など。

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「十角館の殺人」 綾辻行人

なんていうんでしょ、本格?

久方ぶりにがっつりミステリーを読みました。一行でひっくりかえる衝撃のトリックっていうからもう楽しみに読んでいたんだけれども、洗練されていない文章がまず駄目。わざとらしい伏線も目につく。それに犯人の恨み辛みが薄すぎるぅ。確かにトリックの一行にはええっつ!って言っちゃったけどさ。もっとおどろおどろしい人間関係の末の事件がいいんだよなぁ。横溝的な、因果応報がよう。

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あとがきでアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」より面白いなんて書かれてあったけど、全然!全然!!最初に「そして~」を読んだ時の衝撃と恐ろしさったらなかったけどなぁ。中学生の時、手が震えたもん。


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女子の本棚

exciteウーマンエキサイトで取り上げられている「女子の本棚
最近、どこかの本屋さんブログで知りました。いやーステキ、ステキです。
参加したいが、exciteのブログじゃないとダメなんでしょうな。昔はexciteだったんだけど、ダメでしょうな。あたりまえ。
紹介されているブログの本棚はどれも主張があって、そのブログ自体もとても面白いとこが多いです。いいとこ見つけたな・・・。

こっそり自分とこで参加。てかもう何度も載せてるんだけども。

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微妙にアシンメトリーな棚の組具合が見所。
っていうかIKEA棚だから、そもそも日本の書籍規格にあっていないのだ。どうしても半端な隙間が出来ます。本は二段構成。

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歌舞伎棚。純粋に歌舞伎の本しか入っていない。本棚も龍も京都の骨董屋さんで購入。幼い頃の写真・防虫剤・舞台写真などが隙間に詰め込まれております。

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ライフワークの鬼など。

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一応、職業関連。パラノイア論は上の先生に借りたままだ。すんまそん。

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講談社学芸文庫とプリザーブドフラワー。この本棚からはみ出た本は泣く泣く処分、隙間ができたら新しい本を買う・・・時折買ってから泣く泣く処分して隙間を作る。もうすぐこのプリザーブドフラワーもとりのけねば。



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「のぼうの城」 和田竜

本屋さんでジャケ買いの一冊。積読になっていましたが、このところ腰痛のため仕事以外は家でごろごろしている都合上、とっとと読み上げました。

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おおぅ!こういう武士もの好きです。秀吉一派が唯一落とせなかった城、忍城。この城を守った成田長親のお話。文章にリズムがあって、主人公のでくのぼうぶりとその将器の大きさの対比がすばらしい。特にでくのぼう面が突出している。農作業が大好きなのに異常に不器用なので百姓にまで手伝ってくれるなと言われたり、一人悠然と酒を飲むのかと思いきや、突然むせたり。なのに最後の一手のかっこよさったらないわよ。

私の読む戦国時代の三成はどうもいけすかないヤツだが、ここでもまあそこそこダメな人。それでも親友の大谷吉継がナイスフォロー。三成の悪い所を一手に引き受けているのが正家か。

ところどころに実際に残っている三成の作った人工堤のことなんか書いてあったりして、そこも好感度大。行ってみたくなりました。

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「黒い聖母と悪魔の謎」 馬杉宗夫

キリスト教図像学の本。
キリスト教美術の中に表される異形のものたちの持つ意味を解説してます。ダヴィンチ・コードや天使と悪魔の主役ラングドンが得意とする分野でしょうか。黒い聖母や悪魔はもちろんのこと、私も初めて知った目隠しをされた女性の像や一角獣、ノートルダム大聖堂にもあるガーゴイルの由来やその意味も載っていて、てんこ盛り。Amazonのreviewにもあったけど、確かにてんこ盛りすぎてどれも中途半端で消化不良。とっても面白い内容なのに残念。

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特に目隠しされた女性なんて、ちょっと意味深で興味あるなあ。意味深て、だからこんな本ができてるわけだけど。日本にはこういう図像学ってないのかしら。

「金色のシャチホコと鬼瓦の謎」

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「相撲三代」 杉山邦博

前にキントトで買っておいた一冊を読み上げた。

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なんかじーん・・・。
大相撲がまだまだ人気という後ろ盾があった時代のお話。ほんの十数年前なのに。

まだ、大乃国とか小錦とか活躍している頃、千代の富士が引退する頃、水戸泉がまだ新進気鋭と言われていた頃・・・。

私が相撲大好きだった頃。学校終わりダッシュでうちに帰って、おじいちゃまとおばあちゃまもママと私、家族そろって贔屓の力士を応援していた頃。結びの一番に家族全員がお金賭けていた頃。それはどうなんだ。

そういう意味でじーんときた。

井筒三兄弟の話、特に逆鉾の弟・寺尾に対する愛情のとこがほんわかする。寺尾が小錦をやぶったものの巨体もろとも土俵下に落ちた時に、控えにいた逆鉾が思わず寺尾の元に駆け寄って、あとから審判に注意を受けたという話。

これは必読やね。

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「土俵のチンギス・ハーン 白鵬」 杉山邦博・宮田修

読んじゃったよ。1時間くらいで。

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2007年5月に出た本。あの杉山さんが書いているので読んでみたけど、うーむ。手放しの白鵬賛美にはちょっとヒク。

(出版時点で)未知数の大物であることはわかるが、日本の伝統がモンゴルに残るどうのこうの、古の日本にあった礼儀を今に伝える人間だどうのこうのというは頂けない。そんなんわからんもん。そうやって過剰な具像(アイドル)を作り上げるのはよくないよ。

でも見た目は朝青龍よりはステキだよねん。

去年は頼りない横綱だなと思っていたけど、この初場所で一気に貫禄ついたなぁ。
どんどん変わっていく姿や取り口はとても面白くて、目が離せない。

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「昭和名セリフ伝」 斎藤憐

谷中の一箱古本市で買った一冊。

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面白いっちゃあ面白いんだ。しかしどうもこの世代の演劇人特有の臭さというか、思想の偏りが気になって途中ちょっとイライラ。セリフどうのこうのよりも、本文の三分の一は著者の天皇論になっています。それはそれはそれでいいんだけど、感情移入しすぎていて読んでいて疲れました。

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「横綱の品格」 双葉山定次

新聞広告で復刻されたと知って、早速読む。

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「横綱」「品格」と今の時代ど真ん中なタイトルだな・・・と思っていたら、初版時は「相撲求道録」というタイトルだったらしい。そりゃそうだわね。販売数がちがってくるよ。

簡単な言葉で相撲の大事なことを教えてくれる本。連勝を続けるにはどういう心がけであるべきなのか、弟子には何を伝えるのか、怪我をしないためにはどうしたらいいのか、何を聞かれても「べつだんどうということはありません。強くなりたいと思い、基本を大切にして土俵に上がるだけなのです。」と答える双葉山。こんな簡単な言葉に相撲の全てが詰まっているような気がする。

1937年に25才で横綱昇進、1945年に引退。1968年に56才で死去。68年と言えば昭和43年・・・私が生まれる8年前。双葉山なんて雷電並の伝説の力士だと思っていたのに、すれすれリンクするかしないかの近くにいたなんて。連勝が69でストップした取り組みも映像が残っているわけだし、そもそも1912年生まれだから、自分の祖父母と全く同じ世代なんだけれど、なんだか不思議な感覚。

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京王百貨店古書市

前回行ってみて、楽しかったので今回も。
年の瀬の都心百貨店の熱気と古書市独特の臭さのミスマッチったらないわ。
またそれが良かったりする。

私は純素人なので、自分の興味あるものを自分の予算範囲内で購入。

「歌舞伎の型」 加賀山直三 創元社 1500円 (五十嵐書店)
「贋作者列伝」 種村季弘 青土社 1500円 (五十嵐書店)
「日本の狂気誌」 小田晋 思索社 600円 (五十嵐書店)
「浮世絵の幽霊}芳賀書店 3500円 (赤尾照文堂)
「浅草紅団」 川端康成 525円 (ASIANDOG)

うれしかったのは「浮世絵の幽霊」。高かったけどなぁ。
どこでいくらで売っていようと、この出会いの嬉しさには変えられない。あした行く本屋にあるかもしれないけど、明日私が生きて本屋に行けるとも限らないのだ。

刹那的で実はそうではない。

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BRUTUS 読書計画2008

いろんなブログでもかかれているので気になっていた1冊。普段雑誌は立ち読みもしなければ買いもしないのだけれど、ダカーポとともに購入。

カート・ヴォネガットを太田光が語る。まだ読んだことないのでちょっと興味をひかれる。基本的に有名人の選んだ何々冊という記事から読みたいなと思うことはほとんどないけど。

件のハイパークリエイターの顔がすごく怖い。超偏食人間が健康を気遣って水にこだわった結果がこの顔か。小山薫堂のズボンも確かにすごい。「濫読ではなく精読」とかいう前にじっくりズボンを選んだ方が良い。

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「姑獲鳥の夏」の落丁

「塗仏の宴」まで読み終わった京極堂シリーズ。ここまで来ると今まで出てきた登場人物がひょこひょこ顔を出してくるので復習が必要だ。最初の「姑獲鳥の夏」はノベルズ版で読んだから分冊文庫版を改めて買った。それで復習してたんだけど・・・

下巻P95からP128までがっつり抜けてる。p96の木場と原澤のシーンから一気に京極堂が重い腰を上げるところまでそりゃもうがっつりと。

私はすでに読んでいるのでどこが抜けようとそうそう憤らない。これが初見だったら怒り狂うな。ま、まあそういうこともあるだろうと読み進める。p160が終わっていよいよ妊婦の件というクライマックスにp129が再び目の前に現る。どんだけクライマックス前読ませたいかね。

落丁って初めてみた。めんどくさいけど講談社に送ろう。

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「邪魅の雫」 京極夏彦

大学生時代に京極夏彦がデビュー。どうも興味引かれずデビュー作の「姑獲鳥(うぶめ)の夏」を読んで以来、遠ざかっていた彼の作品に今更ながら手を付けている。しかも夢中。くやしいけれど御前に夢中。御前に候。

自分の興味が「鬼」から始まって「民俗学」にも広がっているからだと思う。そういう目線で読むと学生の頃とは違う面白さがあるってことに気がついてしまった。

というわけで順番に読んでいて、今のところ「鉄鼠の檻」読了。なんだけどこれを買ってしまった。

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大磯・平塚地域限定特装版を買ってしまった。この「KEEP OUT」の腹帯が特に気に入ってしまったのだ。

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「牛頭天王と蘇民将来伝説」 川村湊

いとうせいこうが今更ながら好きだ。なんとなくあんまり大きな声では言えないのはなぜだか・・・。
彼は浅草に住んでいるというし、みうらじゅんと行く「見仏記」のDVDも観るし、虎ノ門の「しりとり竜王戦」もDVDに残して置くぐらい大好きだ。なんだかんだ言って趣味が、趣向のベクトルが同じ向きなんでしょうな。

で、彼のブログにて紹介されていた本「牛頭天王と蘇民将来伝説」

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各地に残る「蘇民将来子孫」の伝説。「備後風土記」にも描かれ、千数百年にわたって民衆に支持されてきたこの神々とは一体どういう神か。土着的でありながら記紀神話とは異質の蕃神性を伴う神格の由来を辿り、日本人の魂の源泉を探る渾身の書き下ろし。

だそうです。面白そうってことで早速購入。これにシンパシーを感じるってどうかと思うけど、感じたんだからしょうがない。古来の人々の信仰の由来ってとても興味ある。

   

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「デセプション・ポイント 上下」 ダン・ブラウン

「ダヴィンチ・コード」のダン・ブラウンの作品。新しいように見えて、実は「天使と悪魔」と「ダヴィンチ・コード」の間に発表された作品だそうです。ダン・ブラウンってば、欧米のタブーに果敢に挑みますねぇ。今回はNASAとホワイト・ハウスの関係です。おう、怖い。いかにもハリウッド的な、短い文章で登場人物の目線で語るので、まるですでに映像化されたものを丹念にノベライズしたような感じです。うかつにも夢中。

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「和宮御留」 有吉佐和子

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宮尾登美子の「天璋院篤姫」を先に読みました。幕末の女性の生き様が全く別の視点から読むことが出来ました。これはセットで読むべき。

「天璋院篤姫」は薩摩から江戸城まで壮大なスケールで描かれていますが、結局のところ「女は男の言うがまま」というストーリーです。真なるテーマが過剰な装飾でごまかされている感が否めません。でも「和宮御留」は最初から「ダメなもんはダメ!!」という、女なり、朝廷なり、が正直に書かれていて共感できました。

作中には江戸から派遣された所司代が朝廷や公家がいかに世界情勢に疎いかということを憤るシーンがありますが、江戸城だって当時はかなりの田舎もんだったわけで・・・。価値観の変遷がよくわかります。

ストーリー自体は時代ミステリーに近いです。つまり、史実からは遠のいているかもしれませんが、あとがきを読むとそうでもないような、いやいややっぱり・・・。「天璋院篤姫」程度かと思って軽く読み始めたら、とんでもなかったです。

久しぶりに面白い時代小説を読みました。

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「日本の精神鑑定」

この本、すっごい面白いです。
普通に過去に知られた事件の真相を知るというのも一興。精神科医が事件の犯人の精神病理を知るのも一興。
精神鑑定の何が面白いって、普通は密室、しかも患者と医療者の個人契約で行われている医療もしくは診断が正式な記録して閲覧できるということですよ。これは簡単そうでなかなか出来ない。隣の診察室でなにが行われているのかも我々にはわかりませんから。精神科医がやましいことをやっているというわけではなく、それぐらい精神医学ってあいまいということですが。
歌舞伎好きとしてはどうしても気になる「仁左衛門殺し」ですね。昭和21年、戦後まもなくの物資不足から起きた悲惨な一家惨殺事件です。これは単なるワイドショー的な興味だけではなく、精神医学からみても興味深い事件です。
平時は気のいい、全く人格的にも問題のない青年がどうしてこのような凶行に及んだのか、あるいは彼に元々夢遊病とも言われるような器質因が隠れていたのかどうか。

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「狐罠」 北森鴻

とあるブログでオススメだった本を読んでみました。この著者の本は「花の下にて春死なむ」を読んだことがありました。内容はよく覚えていなかったけど、ビアバーが舞台なのでやたらとビールが飲みたくなったことだけ強烈に記憶にありました。

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しかしこれは別シリーズ。古美術の世界。騙し騙されの攻防が面白いです。歴史的な贋作事件も絡めてあって読み応えありました。一度この世界にはまると抜け出せない魅力があるというのも十分頷けます。
人物描写は悪人であればあるほど、リアルで迫力があるのに、主人公はじめ周囲の善い人はどうも・・・わざとらしくてダメでしたけど。

たまたま神保町で見つけた「芸術新潮」の古本で東西贋作特集があったので合わせて読んだらよけいにこの世界にはまりこんでしまいました。早速以下の本を購入。

「迷宮の美術史 名画贋作」 岡部昌幸/青春新書
「真贋ものがたり」 三杉隆敏/岩波新書

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「源泉の感情」 三島由紀夫 ・・・・あれ?

小田急マンハッタンヒルズ、三省堂書店で買いました。
マンハッタンヒルズて・・・。

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小林秀雄、安部公房などの各界の第一人者との対談集。「日本の芸術」という大項目の中で歌舞伎役者とも対談していたので買ってみました。買ってみたんです。坂東三津五郎(十五代)との対談です。
・・・。
・・・。

・・・十五代?
当世十代ですよ?

ああもうなにがなんだか。
内容によると昭和三十一年の「群像」に載ったものらしいので七・八代目あたりなのではないかと思われますが。六代目(菊五郎)とも三社祭を踊ったあるからには・・・うーむやはり七代目かなぁ。いやいやだから十五代ってなんなんだよ。

 

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今日の古本

「日本人の歴史6 装いと日本人」 樋口清之/講談社 500円/原書房
「楽屋のれん」 石山俊彦/演劇出版社 1000円/豊田書房
「歌舞伎談義」 岡本綺堂/大東出版社 400円/長島書房
「紋章の研究」 沼田頼輔/創元社 400円/長島書房

「装いと日本人」は白黒だけど画像が沢山、「人はなぜ装うのか」とか「眉と睫の化粧」とか「正面化粧と側面・背面化粧」など面白そうなテーマです。「楽屋のれん」は比較的新しい本、歌舞伎俳優のインタビュー集。寝る前に読む用の本です。岡本綺堂の本は見つけると買ってしまうのでした。

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読了 「墨東奇譚」 永井荷風

昭和11年の向島寺島町の娼街を描いた作品。永井荷風その人が主人公。淡々としつつも永井荷風らしい愛情こもった作品だと思います。こういうのはあっさり読むのがよろしい。

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最近買ってしまった本

仕事して、帰宅して、ビール飲んで、三味線さらって、本を読む、という生活。

新刊本
「父・こんなこと」 幸田文/新潮文庫
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 サリンジャー・村上春樹訳/白水社

古本
小宮山書店にて
「浮世絵 忠臣蔵の世界」 中右瑛/里文出版 1000円
「地獄の思想」 梅原猛/中公新書 400円

「浮世絵~」はもう読んだ。というか忠臣蔵の資料としてこれからちょくちょく眺めたい1冊です。

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読了

「心中への招待状 華麗なる恋愛死の世界」 小林恭二
「江戸を生きる」 杉本苑子
「流れる」 幸田文
「天璋院篤姫 上下」 宮尾登美子
「江戸八百八町物語」 柴田錬三郎

小林恭二の本は「悪への招待状」に続いて2冊目。「悪への~」も現代の若者が江戸時代へタイムスリップ・・・とかいうちょっとヒク出だしで始まったのを覚えています。今回も語り口が軽佻で一々むっとする。「・・・じゃないですか~?」などね。でも内容はなかなか興味深かったです。曽根崎心中から始まった心中ブームを解く、悪役九平次の存在がいかによけいなものであるかよくわかりました。二人の死は単なる目の前の障害に屈して、やむを得ず行われるものではなく、究極の愛の形ということなのですねぇ。エロスの先のタナトスってやつか・・・と心理学専門みたく言ってみる。
あー曽根崎心中観たくなった!

「江戸を生きる」「江戸八百八町物語」
江戸時代の人物を紹介したショートエッセイみたいなもの。何冊かこういう種類の本を読みましたが、それぞれ著者の特徴が出ています。杉本苑子は女性らしく根拠のない決めつけが多く、柴田錬三郎は三田村鳶魚に似た人を食ったような文体。

「流れる」
良かったわ~。芸者置屋に住み込み女中として働くことになった女性から観た花柳界。主人公は著者と重なるんだろうけれど、賢い女性でてきぱきと働く様が目に浮かぶ。出てくる芸者や置屋主人のだめっぷりもいい。特に主人やその姉の言葉の含蓄!!
ある登場人物が前の男を忘れかねているところで
「まえの男に未練をもつからあとの男が早くできないんだよ。男が代われば代わるほどこっちは情が深くなってね、いいもんなんだよ」
これをきいた主人公が男っ気のない人生を歩んできたことを思い知らされて頬がほてるというシーン。こっちもドキッとするよ。
「寝起きなんかも柄がきまるのは中どしまでいい男に会えたかどうかがめどになるんだと、あたしは思っているのさ。」
年寄りのくせになんともいえぬ風情のある寝起き姿に見とれている時にいわれた台詞。ここの寝起きの描写もリアルでああこういう風情か・・・と台詞にも説得力がある。
この小説はなんども読み返したい1冊です。女子力が上がる気がする。

「天璋院篤姫」
第十三代将軍徳川家定の正室、薩摩藩から紆余曲折を経て嫁に行った人。江戸東京博物館で彼女の写真を見ました。小説にもあるようにかなりごっつい人だったようで。もっぱら公武合体の目的で朝廷から嫁入りした和宮をいじめた人という印象を覆す作品です。いかに聡明で気丈夫だったかが長々と語られていて、どれだけ大奥で苦労したか、さらには幕末の徳川家内情がよくわかる。文章も嫌いじゃないのでスイスイ読めました。
しかしこの時代、どれだけ高位の人であっても女じゃダメなんだね。結局のところ、女がどれだけ賢くて明敏であってもなんにも役に立たなかったということが結論。

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最近買った新刊本

「日の名残り」 カズオ・イシグロ ハヤカワ文庫
「悪人列伝 中世篇」 海音時潮五郎 文春文庫
「悪人列伝 近世篇」 海音時潮五郎 文春文庫
「30年の物語」 岸恵子 講談社文庫

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「使ってみたい映画の英語 男の名ゼリフを味わう」 藤枝善之 新潮新書
「書評家<狐>の読書遺産」 山村修 文春新書
「心中への招待状―華麗なる恋愛死の世界」 小林恭二 文春新書

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今日の古本

引っ越ししたいので蔵前あたりの物件を探す。
その帰りに神保町へ。

山陽堂書店
「リヒトホーフェン姉妹 思想史のなかの女性」 M・グリーン/みすず書房 6000円
「偶然性の精神病理」 木村敏/岩波現代文庫 500円
「女形の運命」 渡辺保/岩波現代文庫 500円

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「風俗江戸物語」 岡本綺堂/河出文庫 1050円
「風俗明治東京物語」 岡本綺堂/河出文庫 1050円

「リヒトホーフェン姉妹」は先輩の先生が読んでいて、絶賛していたので買い。渡辺保の著作はどうも鬱陶しくて、もっと純粋に歌舞伎観ろよと言いたくなる。でも文庫だし、歌右衛門の頃の歌舞伎界の様子がよくわかりそうだったので選ぶ。岡本綺堂の文庫はどうしてこんなに高いのかしら。軽妙な語り口で面白そう。

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今日買った新刊本

買いすぎ。

「江戸っ子と助六」 赤坂治績/新潮新書
「江戸の旅文化」 神崎宣武/岩波新書

「東京人 3月号」

Top

ディープな吉原特集ですよ!ねえさん。買って下さい。今月はサライも落語特集ですし。

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えー顔しとる。今時こんないい顔みたことない。昔の政治家と比べても昨今のは味がないと思います。安部晋三とか。なまっちょろいぜ。


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現在の横溝ランキング

1位 犬神家の一族
2位 獄門島
3位 八つ墓村
4位 本陣殺人事件

犬神家の一族に続くのは八つ墓村だと思っていましたが、思わぬ伏兵。獄門島の方が面白かったなぁ。獄門島のアホ3人姉妹が魅力的。八つ墓ってば津山30人殺しのパロディでしょ。ネタバレわかりやすいのはつまんない。このランキングは常時変動します。

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金田一耕助読んでます

横溝作品を読んでます。
最初に王道の「犬神家の一族」を読んでから以下の順。

「八つ墓村」
「本陣殺人事件」
「獄門島」

やはり一番面白いは「犬神家の一族」ですね。 ストーリーの複雑さや人物の葛藤、全体に流れる耽美、いずれも最もステキ。だってスケキヨっていう名前がいい!もう万が一自分に男の子が生まれるようなことがあったらスケキヨにしますってぐらい。
「本陣殺人事件」は金田一耕助最初の事件です。密室殺人がテーマだけれど、わたしは特に密室に興味ないのであまり面白くなかった。人物描写も中途半端だし。
「獄門島」面白かったなぁ。島にまつわる伝説も頷かせるものがあったし、島国独特の閉鎖的価値観がよく現れていたので、そこが面白かった。

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「犬神家の一族」横溝正史

映画がリメイクされるのを目前に、原作を読みました。あえてDVDを観ずに原作を読む。

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・・・・なんだこれ、すっごい面白い!!!
リズム感ある文体で、古めかしいのにちょっとクサイのにかっこいい。
ストーリーとしてよくできてるということも評価高いのだろうけれど、私は登場人物の小説らしいくささが一番気に入りました。今時のミステリー小説ってやたらに現実とリンクさせようとしてへたに泥臭く描いたりしてるけど、結局上滑りみたいなのが多いと思います。そういう小説は読み始めハッとするけれど、結局読み物として小粒なんだよなぁ。でも横溝作品は読む楽しさを改めて感じさせてくれたわー。目指せ!全作制覇。

めちゃイケでよくプールなんかに頭から突っ込んだところを「八つ墓~」とかって言ってたけど、それは「犬神~」だったんだな。佐清もてっきり「八つ墓」の登場人物だと思っていました。しかし、この佐清を菊之助が演るのか・・・適役だと思うし、美味しい役ドコロだと思うけど、スケキヨ君のまま公式の場に出るのはどうか。予告見た限りではお母さんの芝居がやばかったです。
でも公式サイトはじっく観たよ。スケキヨ君ってば彼専用公式サイトもあるんだもの、好きやわ。

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横溝ランキング

今横溝作品を怒濤の勢いで読んでいます。作品別のランキングをリアルタイムでお届け。

1犬神家の一族
2八つ墓村

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「江戸から東京へ」 矢田挿雲

歌舞伎がらみで読み出した本、これもキントト文庫で買いました。
全9巻、軽妙洒脱。
昭和の人の眼から江戸を書いているので、平成の自己愛世代の我々にはちょっと違和感あります。すでにどこのことを言っているのかわからなかったり。でも江戸の風情はたっぷり。ちょっとこじゃれた言い回しも、実際にこんなオジサンが居酒屋で隣にいたら面倒くさいと思うけれど文面上では微笑ましい。
歌舞伎を観て、尚かつ端唄・小唄を習い始めた私だからわかるんじゃないのという場面もあり、こんな本も早々に古典の部類に入ってしまうのかもしれません。


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第1巻は神保町で見つからず、Amazonで購入。しかしこの第2巻・・・ボロボロやな。

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「舞妓の四季」 衣田義賢

キントト文庫で買いました。
チョイふる昭和50年発行です。
オールカラーで祇園の四季がきれいです。
画像の間に流れる舞妓さん自身の日記調の文章が生々しくて画像とずれてきます。高校卒業して舞妓になりたくて四国から京都にやってきたとか、お馴染みさんにおどりのチケットさばいてもらったとか・・・。

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「お江戸風流さんぽ道」 杉浦日向子

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江戸トリビア集。
上方との比較がされていて興味深い。
上方の「情」に対して江戸の「性」、上方が深い精神世界を象徴しているのに対して江戸は合理的な行動パターンだと言われています。歌舞伎演目でもそうだなと納得します。
ところで町火消しは当初、隅田川から西を二十町ひとまとめで一組として、いろは四十七組が編成されていたということです。「め組」とかだね。ということは「へ組」とか「も組」とか「よ組」もあったわけですよね・・・。
「へ組の辰五郎」に火消しだっつって自分の家を壊されたら、納得行かないだろうな。全般的に、やはりは行・ま行組は遠慮したいところだ。しかしよく考えたら「め組」ってもどうなのかしら。かっこいいのか、よくわかんなくなってきた。

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「きものが欲しい!」群ようこ

端唄・小唄や三味線を始めて変わったことはありますか?と聞かれた。・・・特になし。
でも着物を本格的に自分のものにしたいという欲求は強くなっている気はする。今月末から着付け教室に通うことにしたし。
よって自ずと手を出す本もきもの関連になっております。

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実は群作品は今回が初めて。でも映画の原作としてはあの「かもめ食堂」がありましたねぇ。何が粋だとか、みえないところに気を遣うだとかどうでもいいので、まずきものを着ている人の声を聞いてみたい気分です。後半の「私の着物歴、現状のご紹介」という章が一番参考になりました。下着や小物までどういうセレクトをしているのかがよくわかる。それに同調するのかどうかはこれからの私の着物人生によると思いますが。合わせて「きもの365日」も読んでいます。

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「秀吉の枷」 加藤廣

信長の棺」に続く第2弾。
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本能寺の変から秀頼の出生の秘密まで、秀吉にまつわる新しい見方です。長編ですが、第1作と同様に息つかせぬ展開。前回は信長公記を記した牛一の視線からだったのが、今回は主役秀吉の視線なのでさらにドキドキ感アップ。

かねがね秀吉ってやつはあまり好きじゃなかったんだ。信長に諂って生き抜いた前半と一時期は藤原性まで賜ったという傲慢さ丸出しの後半生のギャップが好感度を下げました。信長・秀吉・家康の中だったら家康が好き。最もいやらしい生き様だけど、精神的には最も安定している感じがあります。本多忠勝などの忠臣も魅力的だし。そう思うのには隆慶一郎の「影武者徳川家康」によるところが大きいです。

今回はたまたま現在の本能寺での「信長展」を観たこともあって、より史実に沿って読むことができたことも良かった。ま、後に小説になるには信長や秀吉など、自分物像に対する評価が一定しない人ではないとおもしろみがないのかもしれません。想像力をかき立てられる。

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「一日江戸人」杉浦日向子

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今は亡き杉浦さんの著作は初めてです。お江戸でござるはダイレクトすぎたので恥ずかしくて直視できなかったため今まで杉浦作品は手にしないでいましたが・・・、いいですね。江戸!!
彼女の江戸への愛が溢れています。そして時代劇ファンの江戸への憧れがこれでもかと詰まっています。私も水戸黄門好きでした。ビバ勧善懲悪。実際には書かれているようにそうそう楽ちんに生きていたとは思えないですが、貸本業の栄えっぷりなど、当時にしては驚くべき文化都市だったのだなぁと感心しました。楽~に読む本best5に入ります。

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「昭和の皇室をゆるがせた女性たち」河原敏明

406212605209_ou09_pe0_scmzzzzzzz_「皇室ジャーナリスト」の先駆けである河原敏明氏の一冊。皇族、元華族達のスャンダルをおもしろおかしくかき立てています。「面白く」ではないですけど。こういういわゆるセレブの私生活ってどうしても人の目を引くものだし、それに群がるのが大衆というものです。だから私も手にとってみちゃったわけだけど。しかし鼻につくのは著者が事実だとしている数々の出来事や証言についての裏付けが乏しいこと。「私は彼女の話しぶりをみて嘘ではないと悟った」とか「3時間話を聞いた。それが嘘であるはずがない」・・・え~。あんたの根拠ってそれ?とずっこけます。昼下がりにぼーっとTV観ている人は騙せても、活字にするとそれはちょっときついのじゃございませんかしら。皇室が隠していることを白日の下にさらすという品のないことを語り口の優しさと彼らへの同情心で包み隠しているやり方も気に入らないです。

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「ヒストリアンⅠ・Ⅱ」エリザベス・コストヴァ

414005493x09_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ドラキュラ伝説を歴史学者”ヒストリアン”が解き明かす~。徹底的にドラキュラが恐ろしく描かれています。実際に襲われる場面があまりないだけに彼の立ち振る舞いが一層不気味。日本人にはあまり馴染みがないにもかかわらずこんなに怖いんだから、欧米人は夜も寝られないに違いにない。一冊の謎めいた本から3つのストーリーが絡み合っている展開も面白い。また、ちりばめられた各所の図書館の描写がとても魅力的で、この本のもう一つのコンセプトであると思われます。ネット社会だからこそこういうアナログな、というか本来の情報収集法がちょっと羨ましい。

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Casa BRUTUS 5月号

Cover良いツボをついてくる特集が続いているCasaBRUTUS。先月のポッドキャストとリンクした表参道建築ガイドはとても面白かったですねぇ。しかし実際にipod片手に表参道の建物探訪するとなるとちょっと恥ずかしいですわ。こっそり予習して行こうと画策してます。
今回は読書特集。とにかく世界の図書館の写真が鼻血モノです。図書館目的だけに旅行に出たい気分になります。特にストックホルム市立図書館、円筒形の壁一面の本棚が圧巻。死ぬまでに一度はこの目で見てみたい。
著明なクリエイターの読んでいる本が紹介されていますが、その中でフィリップ・スタルクが残した名言「読書は創造を推進し、言葉の正確さの重要性を思い起こさせる。正確な言葉を持たずして、明確なコンセプト生まれない。コンセプトが言葉を生み出し、言葉がコンセプトを運ぶのだ。」っていいですね。

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「吉野葛・盲目物語」谷崎潤一郎

410100506009_ou09_pe0_scmzzzzzzz_歌舞伎座で盲目物語を観てから読み始めた。平仮名まじりなので少々読みにくかった。

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「徳川将軍家の結婚」 山本博文

416660480501_ou09_pe0_scmzzzzzzz_「徳川将軍家十五代のカルテ」に続いて徳川モノ。
約二百六十年、十五代に渡って続いた江戸時代ってそれぞれの将軍を比較しやすくて面白い。
アメリカ人の学生は歴代アメリカ大統領を暗記したりするのかしら。あれ、日本人は徳川十五代よりも歴代天皇か。覚える必要ないわね。実家の大分には「お好み焼き徳川」というお店ががあった。メニューがすべて将軍の名前なので、幼いながらよく覚えている。

閑話休題。
嫁の側から徳川幕府を語る一冊。家康の嫁ってなじみないけど、側室は山ほどいた印象、二代秀忠の正室はもちろん於江与の方。幕末の悲劇のヒロイン和宮などなど。嫁の働きから江戸時代を観ていて、とても面白い。所々史実に忠実すぎてうっとしいところもあるけど飽きません。

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たいした思い入れもなく

大した思い入れもなかったはずなのに突如猛烈に読みたくなる本ってあります。ええ。
今は「うる星やつら」の「モチ争奪クラス校長胸像杯」の巻。この意味不明な大会名が魅力的。高橋留美子の笑いのセンスって時にシュールであの時代にしてはエッジ効いてましたねぇ。それと題名不明ですが人魚が海色のゼリーを作る絵本です。絵本の方は小学校の時にクラス文庫にあったんだよな・・・。ぐわー読みたくて居ても立ってもいられぬ。あのゼリー美味しそうだったのです。誰か知らないかなぁ。

それにしてもラムちゃんて可愛い。

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「陽気なギャングが世界を回す」伊坂幸太郎

「陽気なギャング世界を回す」で検索したら2件ヒット。4396207557
そういうもんです。
最近、外れないのが伊坂幸太郎です。「オーデュボンの祈り」も読みました。
あ、記事にしてないか。スカした言葉遊びが楽しいです。もちろんストーリーも適度にきちっとしてそこそこに緊迫感あり。

特殊な能力を持つ4人の銀行強盗があろうことか現金輸送車襲撃犯に手柄を横取りされたという発端。とにかく会話がおしゃれというかイキでイマジネーション豊か。映画化も楽しみになってきます。「響野」が佐藤浩市なのは納得ですがその妻が加藤ローサはどうなんだろうか。

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「世界でいちばん美しい物語」

副題<宇宙と生命と人類の誕生>

宇宙物理学者・分子生物学者・古代生物学者が最新の知見をわかりやすく物語る。宇宙の始まり、地球の始まり、生命の始まり、ヒトの始まり。一寸のスキもない物語はやはり美しい。
インタビュアーが原始の成り立ちが世界各地に残る神話や伝説と不思議にシンクロしていることを問うと「偶然の一致なのか、それとも直感的に知っているのか。・・・(略)・・・私たち自身がビッグバンの塵からできているので、もしかすると自分のなかに宇宙の記憶を持っているのかもしれませんね。」という答えがステキです。読み返すとなんとなく身が軽くなるような感覚を覚えます。

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「銀河ヒッチハイク・ガイド」 D・アダムス

4309462553イギリスが誇る皮肉たっぷりのコメディSF小説。
地球がああなって、主人公はそういうとこに出ていくはめになって、
実はあそこはああいうことだったわけで。なんでそこでマッコウクジラ?
ああ!何も伝えられないのがもどかしい!!
しかしそこはホレ、翻訳のもどかしさもありまして。結局原作も手に入れました。地味に読み始めたいと思います。これはスキな人にはもう答えられない一品だと思います。そんなにイギリスの笑いってツボにはまれない私でもクスリとしてしまいました。SF小説だと思って読むのがこつかと。

有名な台詞、
The Answer to  life the universe and everything・・・???

なんですかねー検索してみましょう。この小説を知ったのはgoogleのおかげでした。検索したら絶対に読みたくなるはず。

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「バス・ジャック」三崎亜記

4087747867久しぶりの実家で迎える寝正月。とことん怠惰をむさぼるべく、敷いたままの布団の上で本を読んでいます。で、持参した本を数冊積んでまったり。
「となり町戦争」の次作です。
短編集、奇想天外なストーリーものもあればほんわかとしたファンタジーもあり。
「えっそこ行く?」って感じの目の付け所がすきです。わけわからなさすぎてちょっとヒクところもありますが、それも含めて魅力的。シュール。一番好きなのは表題にもなっている「バス・ジャック」。昨今のバス・ジャックブームで民衆は新たな熱狂に。娯楽としてのバス・ジャック、バス・ジャックの作法、バス・ジャックの保険、バス・ジャックと・・・もうええか。
集英社でお気に入り短編投票やってるみたい。
これから投票してきます。

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「倫敦巴里」 和田誠

051217_00230001これも絶版でさー。こっちは日本の古本屋から購入。いやー便利やな。これも欲しいと思ったのはアエラ誌上だったような。清水ミチコさんがデビューの頃に読んだとかなんとか。暮らしの手帖ならぬ殺しの手帖・・・とか忠実なパロディ集合体です。暮らしの手帖独特のあの字体もそのままで今読んでもとても面白いです。

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「福家族」 中村芝翫

051216_22400001今は絶版ですかね。Amazonのマーケットプレイスで手に入れました。書籍のサイクルは異常に速くなっているのでこのシステムはとても便利だと思います。これまで購入した本は全て新品に近い状態でした。でもそれって偶然かもしらんね。賭けの部分もあるから楽しいのかも。絶版だという下駄を履いているので多少難があっても・・・と許せるのかも。

内容は中村芝翫丈のイメージそのままの語り口調。あっさりというかばっさりというか。祖父である五世中村歌右衛門の住まいの豪奢さにびっくりしますが、孫勘太郎・七之助の違い、娘婿勘三郎への注文など、さらりとしつつも意外と厳しいことを言われている感じがします。

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「OZ」 樹なつみ

4592188829久しぶりに本棚から掘り出して読みました。

~1990年10月15日、一発の誤爆によってわずか40分間の第3次戦争が引き起こされた。その40分間で世界は壊滅状態に陥る。次に地球を襲ったのは膨大な量の煙とダストによる突然の氷河期の到来である。そして31年後、未だ戦乱と混迷の収まらない地球。
大戦前に地上最高の知能集団が作った巨大シェルター”OZ”を探しに・・・~


本書からの抜粋ですが、そういうbackgroundで始まるストーリーです。少女マンガの枠はとうに越えているSFです。出版当時から何度も読み返していますが、今でも十分読むに耐える内容。生きる意味とかアイデンティティーとか、人間のエゴとか機械の意思って?とかもう盛りだくさん。倒錯した部分とSFっぽい理路整然とした部分が複雑に絡み合って、いろんな方面の人々を惹きつけたであろう作品です。


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「模倣犯」を読んでいます

「模倣犯」 宮部みゆき
で書いたようにストーリーすら曖昧になっていたのでワクワクして再度読み始めたわけですが。ああ、思い出した・・・昔に読んですごく気分が悪くなったことを。途中でとりあえずラストが知りたくなったのでいてもたってもいられずハードカバーを本棚から探しました。あれ、見つからない・・・あ、あんまり気分悪くなって後輩にあげちゃったんだっけか。魅力的な展開で夜中の3時でもページをめくるのを抑えることができないものの、後味悪!夢見悪!

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「Don Quixote de la Mancha」

全4巻、14700円です。なんでこんなものをいきなり購入したかといいますと。こ051207_23200001もまたアエラ斉藤孝の連載から。訳が心地よさそうです。ちらっとだけ中身読みましたが、期待通りにすっきりした翻訳みたいで楽しみ。年末年始にじっくり読もうかな。Don Quixoteって何病なんだったけ?

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「模倣犯」 宮部みゆき

「模倣犯」が文庫化されましたね。

宮部みゆきファンなので、「模倣犯」を読むのはこれが2度目です。宮部作品、特に純粋なミステリー作品は文庫化されるとどうしても手に取ってしまいます。「火車」しかり、「パーフェクト・ブルー」しかり、「レベル7」しかり。ハードカバーは重いし、ってそういう理由だけじゃなく。ミステリーがミステリーたるストーリーの複雑さとは別に、単純に人間模様として読みやすいからだと思います。オチはわかっていても何度読んでもこたえます。ミステリーは文学としては軽んじられている感がありますが、軽んじるなら勝手に軽んじておけ。そういうやつは知らぬ間に損をするだけさ。しかし面白い。

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「春の雪」 三島由紀夫

410105021Xもう読了したってことしか言えません。胸一杯、以上。

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「99%の誘拐」岡嶋二人

4062747871岡嶋二人には特別な思い入れがあります。母親の大学の同級生が私にと「クラインの壺」をプレゼントしてくれたことがあったのです。もう20年近く前のことで、その当時は「なんだかオノ・ヨーコに似たおばさんから変な小説もらっちゃったよ・・・読んだ感想もお礼の手紙に書かなきゃいけないじゃん。めんど。」ぐらいにしか思っていませんでした。それが!同級生の娘(小学生)に与える小説か?というようなややこしいミステリーでびっくりしたモノです。

それから岡嶋作品をいくつも読みました。多分これが最後。

まー今から読むといささか、埃を被った感が否めないのも事実ですが、幼き頃の熱い思いが蘇った一作であります。でも「クラインの壺」よりは劣る作品だと思います。犯人がなぜこの犯罪に手を染めるに至ったのかという理由もあまりに浅いし、コンピュータといえばなんでもありのご都合主義のストーリーも興ざめです。腹帯の「緊迫度MAXIMUM!」も結構イタイ。

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「密やかな結晶」小川洋子

4062645696蝶のように舞い、蜂のように刺す。小川洋子の小説ってそうじゃないですか。今回も怖いです。身の回りのモノに対する視線がすごく低くて近い。愛着アルものもそうでないものもすごくローアングルで捉えている感じがします。かつ、カメラのファインダーから覗いているような一定の距離感があって。

ストーリーとしては、ある島で一つ一つ記憶が失われていくというもの。ある日目覚めたら「バラ」が消滅していた。その日からその香りも色も住民にはなんの意味もなさなくっていっていた。一握りの記憶を失わない人たちを取り締まる秘密警察。何が怖いって、そうやって記憶を失っていくことを受け入れていく人々です。それに比べたら土足で人んちを虱潰しに捜査する秘密警察なぞ。

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「徳川将軍家十五代のカルテ」 篠田達明

410610119X徳川家の墓って発掘されてんですね。ぞっ。
胃癌だったり、発達障害だったり、人格障害だったり将軍も大変です。
綱吉は身長124㎝・・・これからの大奥はどうなる。しっかし大奥って「お」を三回もかかないとけないんだ。まあ、史実にどれだけ則しているのは別にとても読みやすいし、お手軽です。

一番眉唾と感じたのは織田信長の妹、お市の方の娘である淀君の下りです。
お市の方に「織田の血を絶やすな」と言い含められた淀君は秀吉の側室となったが、その命を忘れることはなかった。そして生まれた秀頼は太閤には似ても似つかないすらりとした美男子だったとさ。まじ~?
秀吉が女好きでたくさん侍らせていた割に子供がほとんどいないのは実は幼いころの高熱で種なしになってしまったからではないかという説もあるらしいです。

これも病跡学の一つですね。
罹患した病気でその人が見えてくるという考え方はおもしろいです。
病気していると建前どころじゃなくなるからかな。

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「女教皇ヨハンナ 上下」 ドナ・W.クロス

4794214480こういう宗教歴史モノ大好きです。
歴史から抹殺された唯一の女教皇がいたという伝説に近いお話がネタ。その波乱の人生を描いとるわけです。衝撃的。キリスト教徒でもないけど、確かに衝撃的な内容ですね。他の作者が同様のネタで描いた作品はイギリスでは発禁だそうです。確かに確かに。

非常に理性的で知的な女性像は読んでいてスカッとします。でも、「女」を描く際にどうしても付随するのが恋愛の葛藤でしょう。それは女の弱さであり、別の視点で言えば他に比すもののないすばらしい長所であると思っておりますが。それがこの小説では妙にクサイ。好きな男の前になるとドモるって・・・瞳の星の少女漫画ではないんだからさ。翻訳の限界でもあると思いますけど。

ある種の歴史小説のように視点を現代人において、彼らがその女教皇の謎を解き明かすという形にすれば古代ローマの史実の曖昧さが逆に魅力になったのではないかと思いました。って何様。

しかしラストは結構好きです。私的には衝撃的。そう来たか、と。

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「天国からの道」星新一

4101098514この年になって星新一の新作を読めるこの幸せ。解説で新井素子が書いているように中学生頃に初めて手を出す大人の小説、それが星作品だという人は確かに多いのかもしれない。ずばり私です。確かショート・ショートは新潮文庫・その他で計50冊ぐらいあったように思う。こつこつ読みためて数えたのだ。ところがある日父の遺品のある書庫みたいな物置に入ってみるとそっくりそのまま星サクヒーンがあった。何十年も前に父も同じように全部読んでいたのだなぁと思ったもんです。いや、はよ気づかな。

本作品の感想。
「なんだろ、この違和感」です。それは決して不快なモノではなく、むしろ新しい発見でした。子供の頃はストーリーの面白さだけを表面的に捉えるのみで、作品全体が醸し出す無機質なのに不思議に手になじむ感覚がわからなかったのかもしれないです。表題作「天国からの道」や「けがれなき新世界」などは「ボッコちゃん」などと同じ強烈な諷喩だけど、読む側の変化なのかさらに毒が加わっているような・・・。「火星航路」なんてさー、ほんとに新発見。星ストーリーの中から「恋愛は科学の治外法権である」なんて文章が紛れ込むなんて!きゃっほー!「Q星人来る」に至っては。むっはー!
星作品未読の人は是非第一作「ボッコちゃん」から読むことをオススメしますわ。私もまた読み返すことにします。また新しい発見があるかも。

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「信長の棺」 加藤廣

4532170672本能寺を光秀に襲われ、絶命した信長の遺体はどこに!
信長の忠実な記録者であった牛一の視点で描くミステリー。

後継者として天下人となった秀吉に信長の遺体は渡らなかった。その謎を追っていくわけですが。根本的な質問いいですか?時はすでに秀吉から家康へ移り変わろうというご時世、信長の遺体がどこにあるかってそんなに大事か?そうか。
信長の残虐な振る舞いについても熱狂的な支持者であった主人公の言い訳も今ひとつ、それなのに長年恨みを持ってきた人々が次々と従っていくのがよくわかりません。
「小泉首相も愛読!」とか「日本史上最大の謎!!」とか腹帯がちょっとイタイと思います。首相が読んでるというのは、ママわからんでもないが。

信長モノで私的ベストは「信長、あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」宇月原晴明です。限りない残虐さにも関わらず臣下を、いや現代人までも惹きつけ続ける信長の魅力を両性具有として描いたファンタジーです。

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「春琴抄」 谷崎潤一郎

「谷崎のねっとりとした文体を味わう」月間です。

句読点が限りなく排除された文章は、読みにくいのかなと思ったけど意外と彼の耽美な世界にははまっていて違和感なく、むしろ「これぞ」な感じで読めました。盲目である春琴、彼女の傷ついた美貌を封印するために自ら盲目となった佐助が織りなす「蓮の台(うてな)」で二人過ごすような美的恍惚の世界。
これから徐々にあの細雪という大作に続いていくのですね。

私の日本文学の師匠である名誉教授は「細雪」を昭和18年の連載当時から読んだそうです。軍当局の意向により印刷を禁止された間は戦禍すさまじく、わずかに出版されるものと言えば味気ない作品ばかりで、教授は谷崎の艶やかな文体を待ちこがれたと言っていました。戦後すぐに発行された後編はむさぼるように読んだそうです。
読みたいものを渇望するという感覚、恵まれた我々には想像できない。
幸せです。

は~うっとり。

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「ダ・ヴィンチ・コード 愛蔵版」 ダン・ブラウン

4047915076あのベストセラーの愛蔵版。
重くなっただけ、4000円以上もするだけではありません。
随所にストーリーに出てくる絵画などが沢山ちりばめられております。肝いりなのはカバーを取ったら、「最後の晩餐」がばばーんっとコピーされている点です。ステキー。

何度読んでも勉強になります。
しかし重い高い。

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「逆境ナイン」 島本和彦

4091573312「アエラ」だったか、斉藤孝が紹介していたように思います。確か・・・。
とにかく言葉遣いが圧倒的に暑苦しいです。

主人公が甲子園で優勝するまでめったやらたに逆境に遭うわけですが、その中の一台詞。

「確かに・・・。井の中の蛙大海を知らず、そういう言葉はあります。確かに蛙は大海を知らなかったかもしれない。だが、通用しなかったとは言ってない!!」

暑い、熱いよ。
逆境をあえて受け入れて、「だからこそ!」と力にできる主人公のスーパーポジティブシンキングは清々しいです。面白かった。

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「細雪」谷崎潤一郎

4101005141読みあげましたがな。中巻ぐらいから読み終わるのがもったいなくて、他の本に寄り道したりしてました。
雪子の結婚にここまえひっぱるか!妙子も道外れすぎ!!読了感としては、最後の雪子の下痢エピソードが最も謎です。なぜ仕上げに下痢せにゃならん。長々とそれぞれの心中をふわりと表現してきた割にさ。
妙子のキャラクターも今ひとつわからなかったなぁ。映画では最後に「かまってもらえなかった末っ子」としての心中吐露が挿入されているけど、原作ではどうなんでしょう。
私の一番好きなキャラは次女幸子の一人娘悦子。神経質で少し虚弱体質な割には大人の席でも人間観察して飽き足らない子・・・私もそうでしたなあ。本を与えておけばどんな酒の席でもぐずらず座っていられたもんです。貞之助兄さんも好き。幸子への愛情溢れているのが義妹への忍耐強い対応で良く伝わってきます。この役に石坂浩二ってばっちりはまっていると思うね。

本当に面白かったです。

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「美男の立身、ブ男の逆襲」大塚ひかり

4166604406最近文庫化されたばかりの「ブス論」に続く「ブ男論」。見かけの美醜の評価から各時代を切る。最後の方は少し食傷気味だが、それぞれの時代の価値観の変遷がよくわかる。
歌舞伎で言えば道成寺説話がなぜここまで支持されたのか?とか。

道成寺伝説とは~

熊野参詣にきた僧(安珍)が宿を借りた。そこの娘(清姫)が一目惚れをして、その閨まで忍んでいく。そこで僧は「参詣の途中だから」といってこれを拒み、参詣が済めば帰ってくると約束する。しかし、いくら待っても僧は戻らず、怒り狂った娘は蛇に姿を変えて後を追う。僧が道成寺の鐘に隠れると蛇は鐘に巻き付き、焼き殺してしまう。~

他にも細かいところは異なる説が残されているらしいですけど。

歌舞伎の舞台では娘が主人公で、恋する切なさ、どこまでも追いかける執念、裏切られた哀しみなどがテーマだから当時の主な観客であった女性達にうけたのだろうと。

確かにねぇ。

内容では、清姫と安珍はすでに一夜を共にしたという説を支持している。だからこそ裏切られた清姫の執念はすさまじく、蛇にまでなったのだと。そりゃ言い寄ったところで適当な言い訳作って逃げられたんならちょっと恥ずかしいよね。追いかけられないよね。安珍にもやましいところがあったから逃げたんだろうし。

そう思うと花子の踊りもより切ないわ。最後の鐘の上での見得は怒りはもちろん、死ぬほど恋いこがれた男を
焼き殺さざるを得なかった女の悲しみがもっとあってもいいと思った。

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読書リンク

今読書がキテます。
読む本、読む本どれも面白いんですもの。
しかも読めば読むほどその世界に興味がわいてきて
さらにつぎのテーマにつながっていく感じで
アレも読みたいコレも読みたい。

例えば
歌舞伎座でNINAGAWA十二夜を観たら
シェイクスピアの原作を読む。
それが面白かったので他の作品も読む。

大塚ひかりの「ブス論」を読めば
源氏物語に興味が読みたくなる。
ちょうど「細雪」を読んでいたので
谷崎潤一郎訳の源氏物語に手を出す。
さらには日本古典に出てくる怨霊も面白いテーマだったので
それに関連した本を買う。
その本を横に「駅名で読む江戸・東京」なんて
魅力的な題名が並んでいるのでそれも読む。

このリンク、ちょっとしばらく止まりません。

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「十二夜」シェイクスピア

400322048X「わたしの心には
残酷な焔が燃え上がっている。
わたしは愛する子羊を
いけにえにして、
可愛い小鳩の中に住んでいる
大鴉の心をさいなんでやるのだ。」



オーシーノウ公爵はどうもうさんくさい。
あんだけオリヴィアが好きだったくせに
シザーリオが女だとわかったら
あっという間に乗り換えか。
わからん。わたしにはわからん。

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「ブス論」大塚ひかり

4480420924原作は「太古、ブスは女神だった」との題だった。
実は単行本でも読んでます。すでに。
単行本の題名の方が味があるよな、
インパクトは欠けるけど。

全編に渡ってブス・ブス・ブスでむしろ小気味良いです。
ブスの発祥から、醜パワーの歴史までよくわかる。
「醜」にはエネルギーがある。
「美」には栄華、「醜」には長寿。
それがわかったからって私の人生救われませんが。

この原作をきっかけにおかめの総本山である
千本釈迦堂大報恩寺にも行って来たしね。
楽しかったしね。にょほ。

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「死神の精度」伊坂 幸太郎

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おお!いいです!これ。
死神の視線で人間の様々な死の場面を切り取っている。
死神・千葉さんの冷めた台詞が効いている。

それぞれ短編で、オチというオチはないけれど
とにかく主人公の台詞がいい。

この世とも関係のない全くの「赤の他人」から
すれば人の死なんてこんなもんだろうな。

諦めろ、夢をみなければ生きるのはもっと楽になる
そういったのは誰なのか。
中島みゆきもそう歌っている。

でも、わかっていても
やめられないのは人の性。

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「陰翳礼讃」谷崎潤一郎

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日本独特の自然に特化した美的感覚。
そこにあるもの、そのままの姿を美しいと思う視点は生活を潤す。
それらは徐々に失われつつあるのは悲しいことだ。
昔、電気の照明が無かった頃の歌舞伎に関する記述がある。
「歌舞伎の美を亡ぼすものは、
無用に過剰なる照明にあると思った。」


薄暗い舞台の上・・・(想像)・・・うわー観てみてたい。

よく引用される羊羹のくだりや
能役者のくだりのねっとりとした表現は
わかっていながらドキドキする。
羊羹でドキドキさせられるとはね。

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「ファースト・プライオリティー」山本文緒

あなたのファースト・プライオリティーはなんですか?これだけ譲れない、他人にどう思われようと、今一番したいと思うことはなんですか?絶対手放せない私の最優先・・・。

4041970121うわー難しい。仕事でもなし、恋愛でもなし。占星術のお告げでもなし、酒でもなし。何もないな・・・。そう思うとこの短編集に出てくる情けない31才の女性達がなぜか少し羨ましい。

短編すぎるから、最初は少し食傷ぎみだったけど読後感はそうでもない。いろいろ考えさせる。さすが山本さんです。

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「ルパンの消息」 横山秀夫

4334076106ネタバレかもしれません!注意!注意!

「半落ち」横山秀夫の”幻の処女作”だそうです。期待通りのどんでん返しで、最後まで一気に読めた。しかしデビュー前から、あの一点張りの警察用語は存在したのか。それが持ち味だからいいんだけど。警察内部がクリアカットなだけに、その他の世界がうすらぼんやりとしている気がした。その他だけが明らかに偽物のような。今回は警察はむしろ脇役であって、主人公の世界がもっと深くあったほうがいいのではないでしょうかね。なぜ、殺人を手伝うまでに至ったのか、貴重な時間を共にしたはずの友人を裏切ることになったのか、卒業後の彼らの行方は。などなど。事件を根底から覆す証拠を見つけた彼女についても、語るにはあまりにもページ数が少なすぎる。

こう書いても読んでいない人には何がなにやら。
ああ、とにかく読んで損はないのでこの思いを共有するためにみんな読んでください。ハードカバーじゃないです。¥876税別

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「となり町戦争」三崎亜紀

4087747409となり町と戦争が始まりましたよ!

徹底したお役所ばったお作法の羅列は公務員であるという著者の冷めた批判か。本当に執拗。それが余分とみるか、むしろ笑えるとするか。他には現代人の戦争に対するリアリティーの欠如とかいったテーマはとても新鮮かつ、奇妙な形で納得させられた。

「自己の絶対的な安全性が確保された場所では人の災難ですら娯楽になりうるのだ。」というありふれた言葉よりも

「僕たちの世代というのは、戦争というものの実体験もないまま、自己の中に戦争に対する明確な主義主張を確立する必然性もないまま、教わるままに戦争=絶対悪として思考停止に陥りがちだ。
(中略)その反面、いわゆる<世間>では『正義のため、愛する人のために』という大義名分をうけて戦うことを正当化するという図式がまかり通っている。子ども向けのヒーロー番組しかり、勧善懲悪型の時代劇しかり。」

この方がぐっとくる。

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