今回の旅行はお伊勢参りというより赤福さん参りと言っても過言ではなかった。
結局本店・二見支店・鳥羽支店をはしごすることになりました。どこもメニューは至ってシンプルで赤福3個セット・赤福氷・お抹茶(お薄)の3つです。それぞれをそれぞれのお店で頂きました。なにやってんだか。赤福氷はない店舗もあるらしい・・・。
本店。

二見支店にて赤福氷。


赤福氷、中に赤福的なものが入ってます。一緒に写っているのは「伊勢だより」。毎日違う絵とメッセージが添えられています。なにより毎日違うってところがすごい。以前は週ごとだったところを好評につき毎日更新になったらしい。

鳥羽支店。海産物とビールですでに満腹だったのでこちらではお薄のみ、それとお土産用の赤福を買いました。

本店以外は時期的なこともあってものすごく閑散としていて、むしろ好ましい。ほぼ独り占め状態でした。
さてここで我々が伊勢神宮よりも心奪われた問題について。
まずおはらい町を歩いて気になったことがありました。何百メールと続く通りに立つ店舗がほとんど同じスタイルで作られていること。古のイメージが統一されすぎていてちょっと異様な感じを受けました。ここまで多くの店舗が足並みをそろえるというのは途轍もない事業だと思ったのです。
それからもう一つ、赤福がなぜ「赤福餅」だけでここまで発展できたのかということ。素直に事業展開するならば「八つ橋」のように色々な「味」を出してしかるべきだと思うに、赤福は頑なに一種類、それはなぜなのか。それから近鉄線や伊勢・鳥羽地域に見られる圧倒的な赤福の宣伝広告の多さもすごかった。赤福のマーケティングに興味がわいたのです。
そこで地元の人に聞いてみました。
証言①・・・地元のタクシー運転手。「うちの筆頭株主が赤福さんです。偽装の騒動の時はタクシーに貼ってある赤福シールも一時的に剥がしましたよ。」
証言②・・・近隣のとある有名店の仲居。「おかげ横丁は赤福さんの出資。おはらい町も空店が出ると赤福さんが買い取って、地元の人に貸すんだそうですよ。」
赤福はやはり餅売っているだけではなかった。まず最初の衝撃、おかげ横丁は全て赤福のものだった。さらに。
おかげ横丁を経営する「伊勢福」、「陶陶」などのレストラン経営する「伊勢壽」、おかげ横丁入り口にある「もめんや藍」も赤福の関連会社。なんと前の記事で伊勢唯一の作り酒屋と驚いていた「伊勢萬」も、さらに「おにぎりせんべい」のマスヤも関連会社でした。
ちょっと調べただけでもこれだけありました。すごすぎる。上の店舗のように表立って経営していなくても、ほんとに空き店舗を買い取って賃貸しているとしたら・・・だとしたらあんな風に完璧な町並みが再現されてもおかしくない。おはらい町は見えぬところで赤福だらけなのかもしれないです。
だから赤福ってやつは腹黒いというつもりは全然なし。確かにおはらい町の統一性には気持ち悪さを感じましたが、「伊勢神宮」のおかげを受けた企業が自身の営利も十分考慮しつつ地域貢献を果たしているという点がすごいと思ったのです。偽装問題は別件。
地域の活性化って行政だけではダメなのです。何らかの消費を動かすには行政や無償のボランティアといった非営利の取り組みでは限界がある。ぶっちゃけきれい事では金は生まれないと思うんです私。
地域を潤すには「まずうちが儲かる、そしてそれをある程度地域に還元する。地域が活性化することでまたうちが儲かる。」という考えが健全で且つ妥当だと思います。それを実践しているのが赤福さんなのではないか。実際多くの企業が赤福さんを頼りにしている。しかも地域に金を落とす我々旅行者も赤福さんが整えた町並みを楽しみ、赤福さんプロデュースの商品を買いうれしくなっている。
恐るべし赤福さん。すごいよ赤福さん。もっと知りたい赤福さんのこと。
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