「桜色の音楽」と聞いて、
一体何人の人が力士を想像するだろうか。
今読んでいる
「不思議な宮さま 東久邇宮稔彦王の昭和史」

の一節に「稔彦王は相撲が好きで、
とくに『桜色の音楽』と洒落た異名をとった
照國(三十八代横綱)をひいきにしていた。」
とあった。衝撃。
「照國」
白いもち肌のアンコ型、
前さばきとリズミカルでうまい寄り身からついた異名らしい。
なんて素晴らしいネーミングなの。
センス良すぎる。
俄然、力士のニックネームに興味出てきた。
ということで「横綱と十二支」に続いて、
「力士の異名」について考察してみよう。
「大相撲力士名鑑平成二十四年度版」から
おもだったものをあげてみる。
「○○の○○」というパターン。
「土俵の鬼」初代若乃花
「南海の黒豹」琴ヶ濱
「褐色の弾丸」房錦
「蔵前の星」「黄金の左腕」輪島
「南海のハブ」旭道山
「平成の牛若丸」舞の海
「技のデパートモンゴル支店」旭鷲山
その他のパターン。
「怒り金時」名寄岩
「人間起重機」明武谷
「黒いダイヤ」魁傑
「相撲博士」「ピラニア」旭國
「ウルフ」千代の富士
「白いウルフ」益荒雄
力士名鑑には載っていなかったけど横綱旭富士の「津軽なまこ」も有名。
外国人に例えるパターン。
「角界のアラン・ドロン」霧島
「角界のベッカム」琴欧洲
「角界のディカプリオ」把瑠都
いつかの雑誌「相撲」に力士の異名をイラスト入りで紹介してたページがあったはずだが、今手元にない。もっとグッと来るネーミングの力士がいたと思ったけどなー。
ひとまず、この中では「怒り金時」名寄岩と「人間起重機」明武谷(起重機と呼ばれた力士は複数いるらしい)が一押し。
あと、「南の方面出身」と「お肌の黒さ」の組み合わせも名前が残りやすい。
たしかに現代でも松鳳山あたりは今すぐにでも
「褐色のなんちゃら」ってあだ名つけたくなる。
実際北の富士もあっさり「褐色の弾丸」て言ってたし。
力士のニックネームは大相撲人気のバロメータ。
そんなこんなで今の力士に新しいニックネームを。
隆の山
・・・「プラハの秋」
勝っても負けても東欧のアンニュイ感、そして頭髪の
北太樹
・・・「町田の星」
数少ない東京都二十三区外出身。
栃の若
・・・「もろ差し錦絵」
細い目と小さく突き出た唇が喜多川歌麿の錦絵風だから。
稀勢の里
・・・「ぱちくり金時」
土俵上で興奮してくると瞬きが多くなるし、かっとなりやすいから。
・・・「昇進の壁」
相手のここぞという大事な一番を必ず自分のものにするから。
鶴竜
・・・「真面目な手紙」
真面目で、まあとにかく「手紙」ありきだから。
白鵬
・・・「白い優等生」
ヒール朝青龍に対してとことんbaby faceだから。
・・・「子連れ海鼠」
若くして三児の父、そして柔らかい上半身。
なんだかニックネームつけるのって楽しいわ。
いつか「桜色の音楽」を超えるもの作ってみたい。
このシリーズ続きます。多分。
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